思考を超ポジティブにするシンプルな方程式

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本記事では、恐怖心にあふれた思考法からポジティブな思考法へと移行するためのキャリアのコツを紹介する。

同僚から次のような話を聞く場面を想像してほしい。「聞いた? ダイアンが辞めたから、彼女が務めていた注目度の高いポジションが今空いているらしい。挑戦してみたら?」

あなたの心には何が浮かぶだろう。この機会にわくわくして、即座に戦略を練るだろうか? それとも次のような恐怖心や疑念がどっと押し寄せてくるだろうか?

・あつかましいやつだと笑われたらどうしよう。
・今の職務が嫌いだと認めてしまったら、自分の地位が危うくなるだろうか?
・私は最高経営責任者(CEO)に嫌われている。
・きっとこの職務はビルに与えられるだろう。スキルはないけれど、口がとてもうまいから。

これらは自己破壊的な、恐怖に基づいた考え方だ。

その代わりに、自分が本当に望むものに正直になり、願望を膨らませて恐怖心を圧倒することもできる。私はキャリアを積み始めて間もないころ、この考え方を実践した。

私は当時、ボストン公共放送局(WGBH)の開発部署で下位の職務に就いていたが、どういうわけか、毎年恒例のオークション番組で司会者の一人になりたいと熱望するようになった。7日間にわたってテレビで生放送される同番組では、巨大なスタジオで4台のカメラをノンストップで稼働させ、地元のセレブや起業役員たちが絶えず登場し、寄付品をオークションで売るという内容だ。

当時私は24歳で、目立った資格や地位もなかったが、司会の役を与えることができそうな人に片っ端からしつこくアピールを始めた。しばらくすると、出演がキャンセルになったゲストの代役として競売人の一人になることができた。2年目には、忙しくない時間帯に2、3回、司会者を任せてもらうことができた。

3年目になると、視聴者数が最高を記録する最終夜の司会者を務めた。この枠は放送局の社長が務めていたものだったが、本人がその役を私に譲ってくれたのだ。

今振り返ると、怖気づいて当然の大役だった。テレビの生放送で間違いは許されないし、リハーサルやメモなしで、次のゲストの名前が書かれたカードだけを頼りにスタジオを歩き回り、テレビの視聴者に語りかけるのは簡単な仕事ではなかった。

しかし、どのような理由があったにせよ、この番組の司会者を務めたいという願望は圧倒的で、私は当時、司会者になればどれほど楽しいだろうかということだけを考えていた(実際とても楽しかった)。司会者になったことで、私は下っ端の開発コーディネーターからWGBHの司会者へと一気に躍進することができた。

恐怖心は忘れよう

私たちは皆、恐怖心を持っており、それが完全に消えることはない。しかし、「願望>恐怖心」というシンプルな方程式を一度理解すれば、自分には「願望に集中するか、恐怖心に集中するか」という選択肢があることがはっきりする。

恐怖心に集中すれば、身動きが取れず、状況は悪化するのみだ。しかし願望に集中すれば、2つの効果がある。

1つ目は、活力とやる気が高まること。これにより、自然とポジティブな行動を取れるようになる。2つ目は、恐怖心から気をそらせること。望むものをより明確に思い浮かべれば、恐怖心に支配されにくくなる。