中国では同じ商品でも海外製か中国産かで、なぜか品質に違いが出てくると言われる。たとえばドイツの一部自動車メーカーでも「中国国外で生産された車を輸入していた時は高品質だったのに、中国国内生産になった途端に品質問題が起きた」という事例がある。(イメージ写真提供:CNSPHOTO)

写真拡大

 中国では同じ商品でも海外製か中国産かで、なぜか品質に違いが出てくると言われる。たとえばドイツの一部自動車メーカーでも「中国国外で生産された車を輸入していた時は高品質だったのに、中国国内生産になった途端に品質問題が起きた」という事例がある。

 中国メディアの今日頭条は24日、「なぜ中国産になると自動車の質が落ちるのか」と疑問を呈する記事を掲載し、中国で生産される外資系自動車の質がなぜ「悪くなった」と言われるのか、その理由について紹介している。

 中国が「世界の工場」と言われていたのは過去の話で、今は「世界の市場」として各企業が大きな期待を寄せるマーケットとなった。中国市場でシェアを拡大するうえでは、中国に輸出するよりも、中国国内で現地生産を行ったほうが有利であるため、海外の各高級車ブランドも中国国内での生産を行うようになった。

 だが、中国国内で生産された車は、輸入していた当時に比べて「車に使われる素材の質が下がる」などの事例が散見されるという。同一車種であっても、中国国内で生産された車は輸入していた当時の車と「同一のクオリティ」ではないという認識が中国で広まっているようだ。

 こうした認識について、記事は「原因はわれわれ中国人にある」と主張している。中国人消費者にとっては思いも寄らなかった理由かもしれないが、「メーカーは中国人が必要としている車を製造するのだ。価格は下がるが、それにともなって質も下がるとすれば、それは中国人消費者にそのようなニーズがあるためだ」と主張した。

 1台の自動車に使用されている部品の数は万の単位を超えるが、自動車の品質は各部品の品質に大きく左右される。記事は「中国企業が供給する部品の品質は千差万別」だとし、手抜きをする中国メーカーはたくさんあると主張。また、生産ラインにいる作業員の技術に問題があるケースもあるとし、こうした点も「中国産になると自動車の質が落ちる」と言われる理由の1つではないかと論じた。

 ほかにも記事は、「生産環境や各種試験などの水準が国際基準に達していない」ことなどを紹介。こうした問題が積み重なり、「中国産となった途端に品質が低下する車がある」のだと主張した。中国では「自分で収穫したコメは食べない」、あるいは「自分で養殖した魚は食べない」といった生産者は多いと言われている。つまり、それだけ問題のある方法で生産されているものが多いということだが、中国では確かに消費者の立場になって考えない生産者が多く、こうした社会の流れが自動車を含めて様々なモノの品質に現れてきているのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:CNSPHOTO)