復活の強豪デル ポトロが、ティームとの壮絶試合に大逆転勝利。次戦は対フェデラー戦の可能性も[全米オープン]

写真拡大

「全米オープン」(8月28日〜9月10日/アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)の男子シングルス4回戦で、第24シードのフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)が第6シードのドミニク・ティーム(オーストリア)と対戦。1-6、2-6、6-1、7-6(1)、6-4で、過去無敗の相手ティームから今回も大逆転勝利、ベスト8入りを果たした。試合時間は今大会最長となる、3時間36分。

デル ポトロは、強豪ながら度重なる手首の手術を乗り越え、2016年に3度目の復活を遂げた。今大会ここまで1セットも落とさず4回戦まで勝ち上がっている。対するティームは、3日に誕生日を迎えたばかりの24歳。今シーズンの全豪オープンとウィンブルドンで4回戦、全仏は準決勝に進出するもナダルにストレートで敗れていた。ティームは今大会ここまで、安定感のある試合運びで勝ち上がってきている。

両者は昨年の全米4回戦でも対戦しており、その時はティームが右膝の負傷で第2セット途中で棄権となっていた。過去の対戦成績はデル ポトロの2勝0敗。

◇   ◇   ◇

試合は、今大会屈指の壮絶な戦いとなった。

立ち上がりは、完全にティームのペース。第1セットは5連続ゲームを奪うと6-1であっさり1セット先取、第2セットもティームが4連続でゲームを奪取し、一気に2セットを先行した。このままティームがあっさりストレート勝ちするのでは、という雰囲気さえ漂わせていた。

ところが第3セット、今度はデル ポトロが3連続でゲームを奪取。デル ポトロを応援するアルゼンチンの観客から「WE ARE THE CHAMP」の歌による応援(オーレオレオレオレの節)も起こり、会場のボルテージは上がっていった。流れを変えたデル ポトロは、そのままゲームカウント6-1で1セットを奪い返す。

第4セットは、お互いが全く引かず激しい打ち合い。第9ゲームにティーム先行のゲームカウント5-3、ティームのサービスゲームとなるも、この土壇場でデル ポトロが意地のサービスブレーク。次のゲームをデル ポトロがラブゲームでキープし、試合の行方は全く分からなくなった。

壮絶な第4セットは、ティームが先行するゲームカウント6-5、デル ポトロのサービスゲーム15-40とまたも大ピンチを迎えるも、デル ポトロがそこから渾身の2連続サービスエース。タイブレークに持ち込んだ。タイブレークに入ると、デル ポトロは勢いそのままに4連続ポイントを上げ、会場はデル ポトロムード一色に。結局デル ポトロが7-6(1)でこのセット逆転。勝負は最終セットで決する事となった。

最終第5セットも全くの互角、お互いなんとかサービスキープで耐え凌ぐ展開となった。ティームは自身のサービスゲームで、何度もブレークされそうになるピンチがありながらも、強靭な精神力で乗り切っていた。しかし運命の第10ゲーム、ティームのサービスゲーム30-40から、セカンドサービスがほんのわずかにフォルトとなり、劇的な最後でデル ポトロの勝利。

熾烈を極めた戦いは、二度にわたり相手のマッチポイントを凌いだデル ポトロが、最後わずかに上回ってティームをはね返した。

デル ポトロは準々決勝で、現在試合中のロジャー・フェデラー(スイス)対フィリップ・コールシュライバー(ドイツ)の勝者と、ベスト4をかけて対戦する。

(テニスデイリー/ワウコム)

※写真は「全米オープン」男子4回戦で、ティームを大逆転で下しベスト8入りを果たしたデル ポトロ
NEW YORK, NY - SEPTEMBER 04: Juan Martin del Potro of Argentina celebrates after defeating Dominic Thiem of Austria in their fourth round Men's Singles match on Day Eight of the 2017 US Open at the USTA Billie Jean King National Tennis Center on September 4, 2017 in the Flushing neighborhood of the Queens borough of New York City. (Photo by Clive Brunskill/Getty Images)