2007年のアジアカップで中村俊輔、遠藤保仁らとともに日本の攻撃を組み立てた中村憲剛【写真:Getty Images】

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ドイツワールドカップ後の一戦

 9月5日、2018年W杯アジア最終予選サウジアラビア戦に臨む日本代表。ワールドカップ・ベスト16に進出したこともある中東の雄とは、アジアの舞台で何度も激闘を繰り広げてきた。今回は、日本対サウジアラビアの直近5試合を振り返る。

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AFCアジアカップ予選(2006年9月3日)

【試合結果】
日本0-1サウジアラビア

【得点者】
アルドサリ(73分)

 レバノンでの歓喜から約6年後、日本とサウジアラビアは再会を果たした。

 日本はこの年、ドイツW杯で惨敗しグループステージ敗退を余儀なくされた。黄金世代がピークを迎え、一時代を築いた彼らの集大成の大会となるはずだった。しかし1勝も挙げることができず大会を去ることになった。

 ジーコ監督の後を引き継いだのはイビツァ・オシム監督。考えて走るという概念を日本サッカーに与え、教え子である羽生や巻といった面々を重宝。

 この試合もドイツ大会のメンバーを残しつつ、新たな世代を積極的に起用した。しかし、アルドサリにゴールを奪われると、反撃もむなしく敗戦を喫した。

敗戦から2ヶ月後のリベンジマッチ

AFCアジアカップ予選(2006年11月15日)

【試合結果】
日本3-1サウジアラビア

【得点者】
田中マルクス闘莉王(20分)
我那覇和樹(29分)
アルカフタニ(33分)
我那覇和樹(50分)

 アウェイでの敗戦から2ヶ月。札幌にサウジアラビアを迎えた日本はリベンジを果たす。

 20分に田中マルクス闘莉王のゴールで先制すると、我那覇和樹が29分に追加点を奪って突き放す。33分、アルカフタニに1点を返されるも日本の勢いは止まらない。川崎フロンターレで印象的な活躍を見せ、オシムジャパンに招集されるようになっていた我那覇がこの日自身2点目を決め、試合を決定付けた。

 同じく川崎Fの中村憲剛もオシム監督に見出された選手の一人で、その後の日本代表を支えていくことになる。

 予選では1勝1分で終わった両者。本大会で決着をつけることとなった。

アジアカップ決勝進出を逃した一戦

AFCアジアカップ準決勝(2007年7月25日)

【試合結果】
日本2-3サウジアラビア

【得点者】
アルカフタニ(35分)
中澤佑二(37分)
アルハウサフィ(47分)
阿部勇樹(53分)
アルハウサフィ(57分)

 前半35分に先制されたものの、2分後に中澤佑二のゴールですぐさま同点に追いついた日本。しかし後半開始早々に勝ち越され、阿部勇樹が試合を振り出しに戻したが、57分に3点目を食らった。

 リードを奪われながら、その度に同点にできたことは評価できるが、得点直後に失点を繰り返していては勝てるはずの試合も落としてしまうだろう。

 日本は多くの時間でボールを保持。試合終盤には猛攻を仕掛けたが、時すでに遅し。準決勝で敗退となり、大会3連覇を逃した。

ザックジャパンのゴールショー

AFCアジアカップ グループステージ(2011年1月17日)

【試合結果】
日本5-0サウジアラビア

【得点者】
岡崎慎司(8分)
岡崎慎司(13分)
前田遼一(19分)
前田遼一(51分)
岡崎慎司(80分)

 2010年南アフリカW杯でベスト16進出した日本。大会後に就任したアルベルト・ザッケローニ監督の下、サムライブルーはさらなる進化を遂げようとしていた。

 このアジアカップでは何度も敗退の危機に直面しながら、チームの総力を結集して優勝することになる。その中でこのサウジアラビア戦は唯一、大量得点を奪っての勝利だった。

 前線の岡崎慎司、前田遼一が揃って複数得点を挙げるなど活躍。岡崎はハットトリックを記録した。

 決勝トーナメントも厳しい戦いの連続だったが、このサウジアラビア戦の大勝はチームに活力を与えたことだろう。

ハリルジャパンの初対戦。ホームで勝ち点3

2018ロシアW杯アジア最終予選(2016年11月15日)

【試合結果】
日本 2-1 サウジアラビア

【得点者】
清武弘嗣(45分)
原口元気(80分)
オスマン(90分)

 試合開始から激しいプレーを見せるサウジアラビアに対し、日本は序盤こそチャンスを作りながらその後はこう着状態となる。そうして迎えた45分、ハリルジャパンは千載一遇の得点機を得る。清武弘嗣がシュートを放つとこれが相手の手に当たり、PKを獲得。これを清武が冷静に決めて先制に成功した。

 日本は後半開始から本田圭佑を投入。この試合は久保裕也がスタメン出場を果たしており、ハリルジャパンの大黒柱はベンチスタートとなっていた。

 その後、香川真司も投入すると80分、試合を決定づける2点目が生まれる。左サイドから長友佑都がグラウンダーのクロスを送ると、香川真司がわずかに触ったところを原口が決めてリードを広げた。原口にとっては最終予選4試合連続ゴールとなった。

 試合終盤に1点を返されたものの、ホームでしっかり勝ち点3を掴み取った。

text by 編集部