ジブリ作品「千と千尋の神隠し」のワンシーンを連想させる動画が2017年8月30日にツイッターに投稿され、注目を集めた。

動画は、福島県いわき市にある水族館「アクアマリンふくしま」の公式ツイッターが投稿したもので、「トビウオbaby裏で飼育中」とある。ツイッター上では、「アートみたい!」「式神にしか見えない」などコメントが集まった。

実際に見てみたいが、公開予定はあるのか? Jタウンネット編集部は「アクアマリンふくしま」に取材を依頼。トビウオの赤ちゃんについて話を聞いてみた。

飛んで壁に激突... 飼育は難しい

対応してくれたのは、飼育担当の山内さん。トビウオの赤ちゃんを撮影したのは、投稿前日の8月29日。体長は1〜2センチほどで、約100匹はいるという。

「7月に岩手沖で展示用の魚を採集していたとき、偶然にもトビウオのオスとメスが網にかかったんです。水槽に入れたら偶然、卵が生まれて......。水族館で飼育すると8月4日からふ化し始めました。これは珍しいことです」

トビウオの赤ちゃん群泳(写真提供:アクアマリンふくしま)

500個くらいの卵を採集して、そのうちの300個がふ化した。アクアマリンふくしまでは、15年前にトビウオをふ化させ、育て、展示したことがある。今回、展示予定はあるのか聞いてみると......。

「トビウオはとても弱く飼育が難しい魚です。そのため今のところ展示予定はありませんが、水槽に入れても他の魚に負けない10センチサイズまで育てることができれば、可能性はあるかもしれません」

トビウオは、成魚でもエサを食べなかったり、原因不明で突然死したりすることが多いという。それに、ビックリすると飛ぶ性質があるため、水槽の壁に激突したり、水槽から飛び出したりして死んでしまう事もあるそうだ。

「赤ちゃんでも『むなびれ』や『しりびれ』が大きく、ジャンプします。少しの振動でも驚いてしまうので、注意が必要です」

今回、ツイッターでの反応に、山内さんは「普段はお見せできない飼育の裏側を伝えたいと投稿しました。多くの反響があったことに驚いています」と答えた。

無事に成長することを祈りたい。


赤ちゃんでも立派なヒレ(写真提供:アクアマリンふくしま)