「就職人気ランキング」金融業界TOP10

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商社で1位になったのは伊藤忠商事。本社に掲げられているコーポレートメッセージは、採用の場でも重要なキーワードとして使われていた (撮影:今井康一)

就職活動での人気業種といえば、最近では、金融業界や旅行業界、メーカーなら食品業界、といったあたりが人気だ。では、その業種ごとの中で、就活生はどのような企業に注目しているのか――。

当欄の8月22日配信記事で「就活後半に選んだ『就職人気企業』トップ300」を紹介したが、今回はその結果を用いて、業界別のランキングを作成した。

金融は、みずほ、三菱東京、野村の順


ランキングデータは文化放送キャリアパートナーズ就職情報研究所の調査を基にしている。「就活後半」のランキングは、今年の4月〜7月にかけて調査を実施し、業界研究や選考などを経て、”より現実的に”企業を見るようになった就活生のマインドを反映している。

業界別の順位に加えて総合順位も掲載しており、全体における人気度も確認することができるだろう。また、前半のランキングとの変化を見る参考として、前半順位に対し、その順位から上がっているか下がっているか、矢印で表記した。

結果を見ていこう。金融業界は、多くが総合順位の上位にランクインしており、総合トップ10に6社、50位までに14社が入っている。知名度が高く安定的な会社というイメージが強いこと、募集人員の多さから、学生の人気は引き続き高い。その中でのトップ3は、1位みずほフィナンシャルグループ(総合1位)、2位三菱東京UFJ銀行(総合3位)、3位野村證券(総合6位)という順番になっている。

マスコミ業界の1位は、講談社(総合13位)となった。2位はジェイアール東日本企画(総合15位)、3位は集英社(総合16位)と続く。昨年、後半ランキングで業界トップだった電通は、今回、11位(総合74位)にとどまっている。昨年判明した女性社員の過労死事件の影響で、学生が敬遠する結果となったようだ。

メーカーはいくつかのカテゴリーに分けてランキングを作成している。昨年まで電気機械業界のみのランキングを掲載していたが、ここに自動車や機械といった業界も加えた。その結果、1位はトヨタ自動車(総合35位)、2位がパナソニック(総合39位)、3位三菱電機(総合41位)という順番になっている。

表の通り、ほとんどの会社が昨年12月から3月に実施した就活前半のランキングよりも、順位を上げている。就活を通してこうしたメーカー系企業の実力や魅力を実感したのかもしれない。

人手不足のIT業界はいかに魅力をあげるか

業界的に人気の高い食品は、明治グループ(明治・Meiji Seikaファルマ)(総合9位)が昨年、一昨年に引き続き、トップとなっている。2位は森永製菓(総合14位)、3位がカゴメ(総合21位)という順番だ。

化学・医薬・化粧品は昨年に続いて資生堂(総合49位)が1位。2位コーセー(総合61位)、3位ライオン(総合75位)となった。

通信・IT・ソフトウエア業界の首位はNTTデータ(総合53位)である。こちらも昨年、一昨年から、連続でトップとなっている。2位のSky(総合77位)は大阪に本社を置くシステム開発会社。積極的な採用ピーアール活動や定着率の高さなどが、ランクアップにつながったようだ。3位は伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)(総合89位)。

この業界は人手不足が叫ばれる一方、トップ100位までにランクインしている企業が3社と、就活生に人気とはいいにくい状況だ。学生から見て、魅力的に映る業界にしていくかも、課題のひとつだろう。

商社は今回のランキングでは、伊藤忠商事(総合25位)が1位になった。2位三井物産(総合31位)、3位三菱商事(総合34位)、4位住友商事(総合38位)と並ぶが、あまり差がなく、その年々によって順位も大きく変動している。

流通ではイオン(総合96位)が首位に。以下、2位ニトリ(総合102位)、3位ファーストリテイリング(ジーユー)(総合161位)と続く。

建設・住宅・不動産系の業界では、積水ハウス(総合93位)がトップで、2位は住友林業(総合97位)、3位三井不動産(総合111位)という結果になっている。





■調査について
調査方法:文化放送キャリアパートナーズ運営の就職サイト「ブンナビ!」上でのWebアンケート、文化放送キャリアパートナーズ主催の就職イベント会場での紙アンケート、文化放送キャリアパートナーズ就職雑誌の同送ハガキアンケート
※投票者1人が最大5票を有し、志望企業を1位から5位まで選択する形式
調査期間:2017年4月1日〜7月31日
回答数:6201(うち男子2449、女子3752/文系4962、理系1239)
総得票数:19889票 
※男女比を1:1にするため、男子得票数に1.532053899を掛けたポイント制とした
「就職」を重視する学生は「企業イメージ(企業価値)」よりも「仕事イメージ(仕事価値)」に重点を置くとの仮説の下、ランキングを算出。就職者誘引度は学生が企業イメージと仕事イメージのどちらを企業選択時に重視したかという回答によって算出。企業イメージのみで投票した場合は就職者誘引度ゼロ、仕事イメージのみで投票した場合は100とし、得票平均値を就職誘引度としている。総得票数×就職者誘引度=就職ブランド力とし、就職ブランド力を基にランキングを計算。社名はアンケート上の名称で、1採用窓口=1社名を基準にしている。グループで採用が一本化されている場合は「○○グループ」等で表記