目でトレースして描いたリアルな絵に注目が集まっています。

目でトレースして描いた絵

最近、SNSで話題沸騰中の「目トレス」。現在、この「目トレス」に対して批判的な意見を持つ人がいるんだとか。

そんな中、イラストレーターの斉藤幸延@Yoshinobu Saito(@yonyon76)さんが自ら描いた絵をTwitterに公開しました。

Twitter/@yonyon76

なんと、斉藤さんはこの絵を目でトレースしながら、パソコンのソフトを使って描いたとのこと。

全て食べ物の「絵」ですが、どの「絵」も写真にしか見えません。

斉藤さんは「目トレスが悪だという論争があるようですが、目でトレースして描いた僕の絵でも見ておちついて下さい」とつづっています。

Twitter/@yonyon76

もうこれは、「目トレス」の域をはるかに超えていますね!

ツイートには「写真だと思いました…!」「めっちゃ美味しそう…」「物凄い技術ですよねこれ……」といったコメントも。

斉藤さんの絵がスゴいと反響を呼び、「いいね」も8万9000件を突破していました。

「模写」「トレース」「目トレス」とは?

では、ここで「模写」「トレース」「目トレス」について、お伝えしたいと思います。

「模写」=目で作品を見て忠実に再現すること、また作風を理解するために絵の練習に用いられる手法。

「トレース」=トレース台などを利用して、半透明の紙に何かの図面や画像を透かして写し描く手法。これを「トレス」と呼ぶことも。

「目トレス」=SNS上で広まっている「目トレス」とは、好きな漫画家や絵師の絵を目でみて、そっくり真似をして描くことを指す模様。模写の別名のようなもの。

画像/いらすとや

斉藤さんによると、そもそも「目トレス」は模写の一種で古くから親しまれてきた絵の習得方法で、絵のトレーニング法として推奨されています。

ただし、SNS上では、若干個人によって「目トレス」の認識にズレが生じているようです。

画像/いらすとや

今回、とあるユーザーが写真画像を参考にして描いた絵に対して、「目トレス」をしたという批判的な意見が届いた旨を投稿。

このツイートがきっかけとなり、「目トレス論争」が沸き起こったようです。

おそらく、「目トレス」を絵の習得方法のひとつとして捉えられず、批判的な意見を伝えてしまったのではないでしょうか。

制作過程に捉われすぎすに…

今年の4月の記事でも、イラストの描き方について語ってくれた斉藤さん。

イラストレーターの立場から、「目トレス」についてお話を伺ってみました。

Twitter/@yonyon76

―― 「目トレス」と「トレース」の違いを教えてください。

「トレース」は、原図を用意してそれを下敷きにし、薄紙やカーボン紙などでなぞって転写する。

現代だとフォトショップなどで、原図の上からブラシでなぞるなどいろいろな手法がありますね。

「目トレス」は、別な意味合いもあるようですが、目で見てトレースを行わずにモチーフを模写することです。

―― 否定的な意見もありますが、それについてどう思われましたか?

自分の見解としては、他人の作品を「目トレス」し商用利用するのは、著作権の侵害にあたりますので問題だと思います。

しかし、「目トレス」そのものの良し悪しは、別問題だと考えています。

自分で撮影した写真や著作権フリーの画像素材を使ったり、モデルさんなど用意して「目トレス」するのは全く問題はありません。

作品の品質と制作時間の短縮に非常に有効ですので、どんどんするべきだと思います。

―― 自ら描いた「絵」をTwitterにアップした理由は?

「目トレス」に限らず作品の制作過程はもっと自由でいいと思っているんです。

「目トレス」は“悪くないよ〜楽しいよ〜こんな作品が描けるんだよ〜”と思ってもらえたらいいですね。

制作過程に捉われすぎすに、作品そのものを楽しもうという気持ちでアップしました。

絵を描くたくさんの人たちに、もっと自由に羽ばたいて欲しいという願いですね。

Twitter/@yonyon76

―― ありがとうございました。

なんだか「目トレス」というワードにも問題があるような気がします。

斉藤さんが語るように絵の習得方法として、楽しみながら描いて欲しいですね。

※この記事のツイートと画像は斉藤幸延@Yoshinobu Saito(@yonyon76)さんの許可を得て掲載しています。