スマホ必須!渋谷で全国の打ち上げ花火を撮って遅れてきた夏の思い出に

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関東だけでも9月17日に茨城県“こもれび森のイバライド”で「森のイバライド花火会」が、11月4日には神奈川県寒川町で「寒川みんなの花火」が行われていたり、横浜八景島シーパラダイスや東京ディズニーリゾートではほぼ連日花火の打ち上げがあったり、案外1年を通じて見られる打ち上げ花火だが、やはり花火大会の旬は7月から8月にかけて。
これから花火を見る機会も気力もぐっと減るころ、なんと渋谷のど真ん中で不思議な花火が見られる、ある仕掛けが9月4日から登場した。

場所は田園都市線渋谷駅のコンコース、“道玄坂ハッピーボード”と呼ばれる約22メートルもの巨大な広告が張り出されるエリア。渋谷109のまん前に出られる3a出口の付近にある。
こちらでNTTドコモによる「世界初スマホ花火大会」が見られるというのだ。

しかし、当の長い広告ボードをぱっと見たところ、黒一面にわずかに白文字が入っているだけ。「この夏、花火を見上げる時間がなかったみなさんへ。」のメッセージがあるだけで、花火らしきものはどこにもない。
実は、これが交通広告としては世界初の試みとなる仕掛けとなっている。ポスターに向かってフラッシュ撮影を行うことによって、打ち上げ花火は見えてくるというのだ。
 

ポスターには「Rainbow Film」という特殊な印刷技術が使用されている。この技術によってポスターにはカメラのフラッシュ光に反応して、肉眼では見えないものをカメラに表示させることができるという。
永らく打ち上げ花火とフラッシュ撮影の相性は悪いものとされ、自分の眼で見た実物と同じものとは思えないほど迫力が失われた打ち上げ花火の画像がカメラに残っている人は多いだろうが、この技術によってリアルよりも美しい打ち上げ花火が撮影できるようになった、ということになる。

 

14メートルのポスターに映った花火は、ただの打ち上げ花火イメージではなく、北海道から沖縄まで全国の花火大会で実際に打ち上がった花火の写真。フラッシュ撮影をすることで、花火の下には全国の名所も映し出される。
忙しくて帰れなかった故郷、大切な人が住むあの街の花火に思いを寄せてみるのもいいだろう。

大勢の見物客が集まる花火大会のあるあるで、携帯がいつもより繋がらなくなるという問題がある。このような状況をふまえてNTTドコモは、こうしたイベント会場でも快適「つながる」ことをめざして、ネットワークの混雑を解消させるための取り組みに力を入れていることをアピールしていきたいということが、今回の広告の狙いのようだ。