移籍金収入が歴代最高464億円超…前記録も持つモナコの黄金サイクル

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 今夏に多数の主力を売却したモナコだが、手にした移籍金が歴代最高額を更新したようだ。アメリカメディア『ESPN』が3日に報じている。

 モナコは今夏、フランス代表FWキリアン・ムバペや同代表DFバンジャマン・メンディら計9選手を放出している。同メディアによると、この結果モナコは3億5750万ユーロ(約464億円)の移籍金を獲得し、1シーズンの移籍金収入最高額を記録したようだ。

 ただし、この記録は買取条項付きのレンタル移籍で放出したムバペの買取金額を含んだ数字であり、支払いは来夏に行われる予定だ。この額を除くと、モナコが手にした移籍金は1億7750万ユーロ(約231億円)で歴代2位の額になる。

 モナコが大量に主力を売却したのは今夏が初めてではない。2015−16シーズンの移籍市場ではフランス代表FWアントニー・マルシャルや同代表DFレイヴァン・クルザワらを放出し、当時歴代最高額となる計1億7765万ユーロ(約231億円)の移籍金を受け取った。結果としてこのシーズンはリーグ戦を3位でフィニッシュしたモナコだが、興味深いのは中盤でもプレーするブラジル人DFファビーニョやフランス代表MFトマ・ルマルら現在の主力を獲得していたこと。昨シーズンのリーグ優勝に貢献し、在籍2シーズンで評価を高めた彼らは今夏に高額での移籍が取りざたされた。

 同メディアによると、売却益と結果の両立を成功させる“黄金サイクル”はモナコというクラブの方針と優秀なスカウト網にあるようだ。12歳以下のユースチームからトップチームまで、欧州や南米のリーグにスカウト網を敷いており、例えばアトレティコ・マドリードに移籍したベルギー代表MFヤニック・フェレイラ・カラスコは下部組織時代に引き抜いていた。

 さらにレオナルド・ジャルディム監督のもと、モナコは若手選手に積極的にチャンスを与えている。10代で高額移籍を果たしたマルシャルやムバペはその筆頭だ。同メディアは、プレミアリーグやリーガ・エスパニョーラなどのトップリーグには劣るが、リーグ1にはレベルの高い競争があり、若手選手にとってはかっこうのリーグだと分析している。

 スカウト、育成、そして複数クラブが価格競争するような売却戦略で利益を生み出すサイクルを作りだしているモナコ。主力を放出し、厳しいシーズンを送る可能性はあるが、今夏に獲得した22歳のセネガル代表FWケイタ・バルデ・ディアオや20歳のベルギー代表MFユーリ・ティーレマンスが本格的なブレイクを果たす可能性も十分にある。

■2017−18シーズンの移籍市場で退団した主な選手(移籍金は『ESPN』より、円換算は現レート)

キリアン・ムバペ(18)
1億8000万ユーロ/約234億円 ※支払いは来夏(パリ・サンジェルマン)

バンジャマン・メンディ(23)
5750万ユーロ/約75億円(マンチェスター・C)

ベルナルド・シウバ(23)
5000万ユーロ/約65億円(マンチェスター・C)

ティエムエ・バカヨコ(23)
4000万ユーロ/約52億円(チェルシー)

アラン・サン・マキシマム(20)
1000万ユーロ/約13億円(ニース)

■2015−16シーズンの移籍市場で退団した主な選手(移籍金は『transfermarkt』より、円換算は現レート)

アントニー・マルシャル(21)
6000万ユーロ/約78億円(マンチェスター・U)

ジョフレイ・コンドグビア(24)
3600万ユーロ/約47億円(インテル、現バレンシア)

レイヴァン・クルザワ(24)
2500万ユーロ/約32億円(パリ・サンジェルマン)

アイメン・アブデヌール(28)
2200万ユーロ/約29億円(バレンシア、現マルセイユ)

ヤニック・フェレイラ・カラスコ(24)
1726万ユーロ/約22億円(アトレティコ・マドリード)