米原子力空母カール・ビンソン(資料写真)=(聯合ニュース)

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【ソウル聯合ニュース】韓国国防部は4日の国会国防委員会で、北朝鮮が6回目の核実験に続いて弾道ミサイルの発射を準備する動きがみられるとし、大陸間弾道ミサイル(ICBM)級ミサイルを発射する可能性があると報告した。

 北朝鮮は3日、6回目の核実験を強行し「ICBM搭載用の水爆実験」に成功したと主張した。北朝鮮がICBMで米国本土を核攻撃できることを立証するため、ICBM級ミサイルを高い角度ではなく、通常の角度で発射する可能性があるとの観測が出ている。

 国防部は「北朝鮮軍の地上・海域での挑発の兆候など、そのほかに特異な動向はない」と説明した。

 また、同部は北朝鮮の今回の核実験に対する韓米同盟レベルでの軍事的対抗措置として「米国の原子力空母や戦略爆撃機など、戦略資産の展開を韓米共同で推進する」と明らかにした。

 韓米同盟として米国の戦略兵器を積極的・攻撃的に展開することで、北朝鮮に対する軍事的圧力のレベルを上げるものだ。

 国防部は韓国軍単独での対抗措置として、空軍のF15K戦闘機に装着した長距離空対地ミサイル「タウルス」の射撃訓練が予定されていると説明した。韓国軍は今月中にタウルスの実射訓練を行う計画だ。

 韓国軍はこの日、北朝鮮の核実験に対する最初の独自対抗措置として東海岸で地対地弾道ミサイル「 玄武 ( ヒョンム )2A」と空対地SLAM―ER(地上攻撃用ミサイルAGM84H)を発射し、武力誇示を行った。

 国防部は北朝鮮の核・ミサイルの脅威に対する措置として▼韓国軍独自の3軸体系(北朝鮮にミサイル発射の兆しがあれば先に破壊する「キルチェーン」、発射されたミサイルを迎撃する「韓国型ミサイル防衛(KAMD)」、北朝鮮が攻撃してきた場合に指導部などに報復攻撃を行う「大量反撃報復(KMPR)」)の早期構築▼韓米ミサイル指針の改定▼米最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」発射台の追加配備▼外交・国防当局による拡大抑止戦略協議体(EDSCG)――などを通じた拡大抑止公約の実行力向上などを挙げた。

 国防部は北朝鮮の今回の核実験の威力を50キロトン(1キロトン=TNT火薬1000トンの爆発力)と推定した。これは昨年9月の5回目の核実験(約10キロトン)の5倍に達する爆発力だ。

 国防部は「(北朝鮮が今回の核実験で)核分裂・融合物質などさまざまな核物質を使用したと推定される」と報告したが、水爆実験かどうかは明らかにしなかった。

 国防部は「北当局による(核実験の)事前予告はなく、周辺国に事前通告があったかは確認中だ」と説明した。北朝鮮は1〜3回目の核実験は米国と中国に事前通告を行ったが、4〜5回目の核実験は通告しなかった。

 北朝鮮の6回目核実験の意図に関しては「高威力の核弾頭と核威力の制御技術など、完成段階の核技術を確保し、持続的な核攻撃能力向上に続いて核保有国の地位を既成事実化するためのものだ」と分析した。

 また、「(北朝鮮の)建国記念日(9月9日)を前に核能力の誇示、内部宣伝効果を最大化し、今後の局面転換に備えて有利な条件を作るための強力な武力示威だ」と説明した。