トロフィーを中央にガッツポーズをする澤と前園

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9月4日(月)、東京・麻布のフランス大使館にて「ダノンネーションズカップ2018 in JAPAN」開催決定発表会が行われ、国内大会アンバサダーに就任した元サッカー日本代表の前園真聖と、スペシャルゲストとして、なでしこジャパンの元キャプテン・澤 穂希が登壇。大会に対する意気込みや抱負を述べた。

【写真を見る】「自分の子供の頃、サッカーチームに女子は1人いるかいないかだった。それが女子だけのクラブチームができる時代が来るとは」と語る澤

ダノンネーションズカップ2018は、12歳以下の世界一を決めるFIFA公認のサッカー国際大会。大会は2000年に初開催され、現在では33カ国が参加。毎年、12歳以下のクラブチーム世界一の座をかけて争われている。

今回の「ダノンネーションズカップ2018 in JAPAN」では、より多くの選手に日本代表の機会をとの願いから、2014年大会以来、4年ぶりとなる地方大会が復活。関東(東京・群馬)・関西(大阪)・九州(熊本)の3エリア4会場で予選大会を11月から順次開催。

各会場での予選会を勝ち抜いた16チームに加え、昨年度の大会にてベスト8まで勝ち進んだ8チーム、抽選によって選出された8チームの計32チームが、2018年4月に都内近郊で予定されている決勝大会に進出し、世界大会への切符をかけて戦う。

さらに、本大会より国内女子大会を開催することが決定。小学生年代の女子選手にとっては、世界で戦う希少な機会を手に入ることができる唯一の国際大会となる。

この発表会で、アンバサダーを務める前園真聖は「昨年に引き続き、今回で2度目となるアンバサダーに就任できたことを嬉しく思います。僕が子供時代にこういう機会はありませんでしたが、今はこの大会があります。

自分達が世界大会に出れるかもしれない、というモチベーションでサッカーがプレイできることは非常に素晴らしいこと。ぜひ子供たちに挑戦してほしい。僕自身も地方に足を運び、地方ならではの子がいるので、それを肌で感じたい。そして決勝大会まで見届けたいと思います」と挨拶。

ゲストで登壇した澤も「この大会は、子供たちのクラブワールドカップとして認知されています。自分の子供の頃にはなかったので、こういう経験は羨ましく思いますし、今後につながってくるはずです。私は日本代表に15歳で選出されたけれど、本当に嬉しかったし楽しめました。

小さい時にこういう経験ができることに、本当に意味があります。それは、サッカー限らず全ての面でそうです。幼少期の経験は、大人になった時に、必ずやいい経験につながるはずですから。」とこの大会に対する子供たちへエールを送った。

■ 前園「あきらめないこと」澤「ハートが大事」

話はワールドカップの予選通過となり、澤は「仙台で見ていました。本当に嬉しかったです。選手はもちろん、国民みんなが嬉しいと思います。明後日のサウジアラビア戦は、消化試合ではなく、次へつながる試合を期待しています」と語ると、前園も「ここから競争が始まっている。選手たちにとって、来年のワールドカップのポジション争いという、いい意味でのライバル争いが起きて欲しい」と期待を述べた。

子供たちへサッカーの上達のコツについて前園は、「途中でやめないで続けることだと思う。好きなサッカーを続けていくことが何より大切」と話し、澤は「日頃から同じ事の繰り返しだと思います。パスやトラップでも納得するまで繰り返し練習しました。そして世界で戦う上で必要なのは、技術はもちろんだけれどハートです。身体能力が自分たちより高いチームと戦っても、気持ちでは負けなかった。それが結果につながったと思う。」とアドバイスを送った。

「ダノンネーションズカップ2018 in JAPAN」では、9月4日(月)から10月4日(水)の1ヶ月間、大会公式HPにて予選大会の出場チームを募集している。12歳以下のクラブチームはぜひ、世界を目指してみてはいかがだろうか。【ウォーカープラス編集部】