『アナと雪の女王』のエルサが大好きな息子のために母は…(画像は『Metro 2017年8月30日付「Boy refused princess makeover at Disneyland Paris because he’s not a girl」(Picture: Apex)』のスクリーンショット)

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少し早いクリスマスプレゼントにと、ディズニーランド・パリへの旅行を決めた母親。『アナと雪の女王』が大好きな息子のため“princess for a day(1日プリンセス体験)”のイベントを予約をするも、「男の子だから参加はできない」とディズニー側に断られ、失望を露わにした。『ITV』『Mirror』『Inside Edition』など多くのメディアが伝えている。

英デヴォン州ペイントンに暮らす3児の母ヘイリー・マクリーン=グラスさんは、3歳の息子ノア君のためフランスにあるディズニーランド・パリへの11月の旅行を計画した。ノア君は『アナと雪の女王』の大ファンで、朝起きてから寝る前までエルサの衣装を着たがるほどエルサが大好きという。

そのディズニーランド・パリでは“princess for a day”というメイクや衣装、ヘアスタイリング、写真撮影を含むパッケージイベントが催されるとあって、ヘイリーさんはノア君が喜ぶだろうとメールで予約の申し込みをした。ところがイベント主催側から「男の子は参加できない」と断られてしまった。ヘイリーさんは失望し、自身のブログ「Sparkles and Strechmarks」にこのように心情を綴っている。

「女の子がスーパーヒーローやスター・ウォーズのジェダイになりたいと言っても問題なくなれるのに、どうして男の子がエルサになりたいと言ったらダメなのでしょう。ディズニーは『夢があるならその夢を叶えよう!』というキャッチフレーズまで謳っているくせに、プリンセス好きの男の子の夢は叶えられないのですね。」

主催側に「性別で判断するのは止めてほしい」というメールを返信したヘイリーさんは、「ゲイだとかストレートだとかいう問題ではなく、息子はまだ子供なんです。マジカル・パワーを持ったエルサが大好きで、ただ単に自分の好きなキャラクターになりたいと思っているだけなのです。女の子なら何にでもなれて男の子は不可能というのはとても不公平だと思います」と語った。

そんなヘイリーさんは、『ITV』の取材を受けた時点で「旅行代金は全額支払い済みですがキャンセルすべきかどうか、迷っています」と話していた。しかし後にディズニー側が「“princess for a day”には3歳〜12歳の全ての子が参加可能です。スタッフのミスにより、マクリーンさん一家に不適切な対応をしてしまったことをお詫びします」と“ミス”であったことを謝罪したため、11月の旅行は予定通り行うことにしたそうだ。

このニュースを知った人々からは「プリンセス=女のお姫様なんだから女の子のイベントに決まってるでしょう」「こういう親が子供をジェンダーレスに育てるのね」「結局ミスだったわけでしょう。大袈裟よ」「こんなことをわざわざメディアに訴える必要はない」といった批判が相次いだことから、ヘイリーさんは「もうそっとしておいてください」とブログから投稿を削除することにしたという。一方で、「3歳だったら、まだ性別についてはわかっていないと思う。母親の言うようにただ好きなキャラの格好をしたいという気持ちだけなんだから、今は好きなようにさせてあげたらいいと思う」「小さい子供なんだから女の子のドレス着たって気にしなければいいよ。いずれ成長して自分で理解できるから」「ウチの子、男の子だけどアナ雪は大好きよ」という擁護の声も寄せられている。

画像は『Metro 2017年8月30日付「Boy refused princess makeover at Disneyland Paris because he’s not a girl」(Picture: Apex)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)