カンボジアの首都プノンペンで、「カンボジア・デイリー」を読む男性(2017年9月4日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】カンボジアのフン・セン(Hun Sen)首相(65)に批判的な論調で知られた新聞が3日、廃刊を発表した。同国では最大野党の党首が国家反逆の容疑で逮捕されるなど、現政権による反対勢力への締め付けが強まっている。

 休刊となるのはフン・セン政権に批判的だった日刊紙「カンボジア・デイリー(Cambodia Daily)」で、4日を最後に発行を停止する。発行元は当局から多額の税金支払いを要求されているが、これは政治的動機による措置だと非難している。

 カンボジアでは3日未明、最大野党のカンボジア救国党(CNRP)のケム・ソカ(Kem Sokha)党首が国家反逆の容疑で逮捕された。フン・セン首相は同党首が米政府と共謀していたとして激しく非難している。

 カンボジアではフン・セン首相が30年以上にわたって政権運営を担っており、強権的な姿勢で批判の声を封じ込めてきた。来年には議会選が予定されているが、国民の間で汚職や不平等に対する不満が高まり、野党の支持率が上昇。そうした中、野党勢力や人権活動家が相次いで訴追されるなどしている。

 カンボジア・デイリーの発行元は今回の休刊措置について、政府に「つぶされた」と非難する声明を発表。また編集者はAFPに対し、「カンボジアの報道の自由にとって暗黒の日だ」とコメントした。
【翻訳編集】AFPBB News