新十両・矢後(右)を相手に稽古する稀勢の里

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 大相撲の二所ノ関一門の連合稽古が4日、千葉県船橋市の二所ノ関部屋で行われ、横綱・稀勢の里(31=田子ノ浦部屋)が秋場所(10日初日、両国国技館)の番付発表後では初めて、関取と相撲を取った。大関の高安の稽古が終わると、新十両の矢後を指名して土俵に入り、13番取って全勝。名古屋場所で痛めた左足首はテーピングで固め、立ち合いの踏み込みは全て右足からだった。序盤は左四つで右上手を取って寄り切る相撲が多く、終盤は足の出なくなった矢後が前に落ちる相撲が続いた。

 関取と稽古したのは8月26日の埼玉県所沢市での夏巡業で大栄翔を相手にして以来で、9日ぶり。「しっかり体をうくって土俵に上がっている全然悪くない」と話しながらも、手応え、感触について問われると「うーん、まだまだだと思う。良くも悪くもない」と万全ではないことを明かした。

 関取と稽古ができたものの、秋場所初日までは6日しかない。稀勢の里の稽古を見た芝田山親方(元横綱・大乃国)は「今日は月曜日。(秋場所に)間に合うの?今の状態では本場所に向けて相撲を取れる状況じゃない」と話した。二所ノ関親方(元大関・若嶋津)は「上手を取りにいったり、差しにいったり、確かめている感じがした。俺の感覚だと、(関取との稽古再開から)1週間じゃ不安。出るなら優勝争いに加わってほしいから」と調整遅れを懸念した。

 高安は小結・玉鷲、琴奨菊らと18番取って13勝5敗。「前に出たり、受けたり、幅広く試してみたが、やはり前に出ないとダメ。残すことはできているから、前に出ることが課題」と納得はしていなかった。初日まで1週間を切り、「すごくいいわけじゃない。集中して焦らずやる。番数を重ねて、いい相撲を取っていきたい」と抱負を語った。