ロジャー・フェデラー【写真:Getty Images】

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全米OP3回戦で歴代2位の通算エース数「1万140」に到達…36歳の王者が示した価値

 男子テニスの全米オープンを戦う世界ランキング3位のロジャー・フェデラー(スイス)は順調に勝ち上がり、4回戦でフィリップ・コールシュライバー(ドイツ)と対戦する。数多くの記録を樹立している36歳だが、3回戦のフェリシアーノ・ロペス(スペイン)戦である数字が単独2位に躍り出たとATP公式サイトが伝えている。

 フェデラーは1回戦のフランシス・ティアフォー(アメリカ)、2回戦のミハイル・ユージニー(ロシア)戦と2試合連続でフルセットマッチに持ち込まれた。

 しかし、続くロペス戦は一転してストレート勝ち。観衆が熱狂するほどの巧みなバックハンドでポイントを奪い、大会公式ツイッターが「持ち前のバックハンドが炸裂した」と動画付きで称賛するなど、圧巻の戦いで16強入りを決めていた。

 試合後には「本当にいいスタートを切った。第1セットは素早かったし、第2セットもそれに近かった分、私はサーブをレベルアップするために苦労していたけど……そのタフな状況を乗り越えることができたよ」と調子を上げてきた手応えを語っている。

 そのロペス戦でフェデラーは1つの記録を達成したという。それは、相手にボールを触れさせずポイントを奪う「エース」の数だ。

イワニセビッチ超え…ビッグサーバーでなくとも達成したフェデラーの凄さ

 ATPは1991年から各選手のエース数を計算しているが、この日奪った13のエースによって、フェデラーはキャリアを通じて1万140ものエース数に到達。2001年のウィンブルドン王者ゴラン・イワニセビッチ(クロアチア)の1万131本を越えて通算2位になったと伝えている。なお、1位はイボ・カロビッチ(クロアチア)の1万2242本となっている。

 カロビッチ、イワニセビッチの両者とも恵まれた体格を生かしたビッグサーバーとして知られた。一方でフェデラーはサービスだけではないオールラウンドプレーヤーであり、長年にわたって一線級で戦ったからこその数字と言えるだろう。

「今、私は自分の動きをより信頼している。サーブも、メンタルもここにある。テニスをプレーすることに集中しているし、過去についてはそう見ていない。今に心を向けていること、戦略を考えられるはいいことだよ」

 こう話しているというフェデラー。順調にいけば、準決勝でラファエル・ナダル(スペイン)との黄金カードの実現が注目を集めているが、1本1本の積み重ねが、通算20度目のグランドスラム制覇へとつながっていくはずだ。