2015年3月12日に66歳で亡くなったイギリスのSF作家テリー・プラチェット氏のHDDが、遺言に従い破壊されました。HDDには10作の未公開作品が保存されていたとのことです。

Terry Pratchett's Hard Drive Crushed According to His Wishes ~ Discworld.com

https://discworld.com/terry-pratchetts-hard-drive-crushed-according-wishes/

Fantasy author Terry Pratchett's unfinished works are destroyed by a steamroller - LA Times

http://www.latimes.com/books/jacketcopy/la-et-jc-terry-pratchett-20170830-htmlstory.html

Terry Pratchett's unpublished works crushed by steamroller - BBC News

http://www.bbc.com/news/uk-england-dorset-41093066

2017年8月25日(金)、プラチェット氏の個人アシスタントであり氏の死後は財産の管理を行っているロブ・ウィルキンス氏は、蒸気機関を動力とする車両や機械を展示するイベント「グレート・ドーセット・スチーム・フェア」を訪れました。ウィルキンス氏はプラチェット氏の遺言に従い何度もHDDを破壊しようと車などでひいたそうなのですが、HDDが頑丈で壊すことができなかったため、グレート・ドーセット・スチーム・フェアにあるLord Jerichoというスチームローラーで破壊しようと試みたという経緯です。

これがHDDを破壊したスチームローラー。



「テリーに対する義務を果たそうとしているところ」とTwitterでつぶやくウィルキンス氏。



破壊を試みるウィルキンス氏。スチームローラーで一度ひいただけではHDDは完全に破壊されなかったため、複数回にわたって破壊されたそうです。



そしてこれが破壊された後のHDD。



なお、HDDには未発表の小説10作が保存されていたとのこと。



このHDDの中にはプラチェット氏の著作である「ディスクワールド騒動記」や「天才ネコモーリスとその仲間たち」の続編も含まれていたとのこと。ウィルキンス氏はプラチェット氏の死後、BBCの取材に対して「テリーは、自分の心臓が止まればHDDに保存されている作品も消去されるように、デバイスを自分の心臓と接続してもらいたがっていた」と語っていました。誰にも自分の作品を続けてもらいたくない、というプラチェット氏の意向もあり、娘のリアーナ氏は他のライターにディスクワールドシリーズの続編を書いてもらうことはないと発言しています。

なお、破壊されたHDDは2017年9月16日からソールズベリー博物館で行われるPratchett HisWorld展で展示されるとのことです。

Terry Pratchett: HisWorld

http://www.pratchetthisworld.com/