「図書館のカードがあれば、Kindleの電子書籍も“無料”で手に入る」の写真・リンク付きの記事はこちら

あなたが参加している読書会が来月に迫ってきた。しかし、あまりに忙しくて課題図書を書店に取りに行く暇がない。もちろんアマゾンに注文すれば済む話だが、バックパックに入れてもち歩くには重すぎるし、本棚はいっぱいだ。

それでも大丈夫。図書館のカードと電子書籍リーダー、そしてネット接続さえできれば、無料で本をダウンロードできる。しかも家から一歩も出ずに、である。

まず、図書館の利用カードを用意しよう。もっていなければ、地元の図書館などに行って手に入れる必要がある。そして、その図書館の電子書籍コレクションにアクセスする。米国の多くの図書館はOverDriveを採用している。OverDriveはプラットフォームを問わず利用可能な電子図書館で、何百万もの電子書籍やオーディオブックが用意されている[編註:日本国内でも一部地域ではサーヴィスが導入されている]。

そして、ウェブブラウザーでOverDriveの書籍一覧を開くか、スマートフォン用のアプリをダウンロードする。そしてお目当ての本が見つかったら、「Kindleにダウンロードする」をクリックする。あとは自分のKindleがWi-Fiでインターネットにつながってさえいれば、無事にKindleに本がダウンロードされ、画面上に表示される。

返却期限になれば自然に“消える”

図書館の本棚に置いてある書籍と同じように、OverDrive経由でダウンロードした電子書籍には利用期限がある。期限は図書館によって異なるが、物理的な書籍とは違ってわざわざ返しに行く必要がない。期限が来れば、Kindleから自然に“消えて”しまうのだ。

もしKindleをもっていなければ、OverDriveのアプリ「Libby」のなかにキープしておける。一部の電子書籍は、さまざまなデヴァイスで表示できるePub形式でもダウンロードできる。それに誰が使うのかはわからないが、ウェブブラウザーで読む方法も用意されている。

読むのに疲れて小休止したくなったら、アプリ「Hoopla」を開いてみよう。このプラットフォームは、図書館のユーザーがデジタルコンテンツを無料でダウンロードできるようにするものだ。OverDriveに似ているが、こちらは映画やテレビ番組、コミック、そして音楽も用意している。

これらのコンテンツをスマホやタブレットで“借りる”のは無料だが、同時に借りられるタイトルの数は5つまで。そして毎月20タイトルまでという制限がある。これなら読書会の題材が映画になったとしても問題ないだろう。

RELATED

電子書籍は「所有」できるか──ブロックチェーンによる実験的出版が投じた哲学的な問い