和室大好き! 畳屋さんが日本一多い県は…

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 戸建てでも集合住宅でも、和室のない家が増えている。椅子の生活に慣れ、正座はきついという人も増えたが、旅先の和室で、何だかくつろげる〜と寝転がる人も多いのでは? NTTタウンページが10万人当たりの業種分類「畳」の登録件数を調べたところ、日本で畳を扱う業者が一番多いのは、山形県だった。

 畳は日本固有の文化で、古事記にも記述があるほど歴史は古い。現在の畳に似た構造になったのは平安時代。鎌倉時代に書院造(しょいんづくり)が生まれて部屋全体に畳を敷き詰めるようになり、桃山時代茶道が発展したことで、徐々に町人にも広がったのだという。戦後の高度成長で需要は伸びたが、生活や建築の洋風化とともに徐々に減少。畳表の年間需要量は、1993年には4500万畳だったが、2008年には1720万畳と約3分の1にまで減ってしまったのだそうだ。

 そんな中で、山形県には、人口約10万人当たり18.17件の畳の業種登録があり、全国首位。2位は福島県(17.87件)、3位は熊本県(17.40件)。4年間、この順位は変わっておらず、トップ10の中には東北、九州が多く含まれている。

 山形県は、都道府県別持ち家率で3位(平成25年総務省の住宅・土地統計調査速報集計)。国産畳の文化を守るため、い草生産者と畳店を結ぶネットワーク「畳屋道場」を組織したり、「いぐさピロー」や「いぐさロール」といった新商品を開発するなど、新しい畳のあり方を打ち出す鏡畳店があるという。

 ちなみに、年に2回ある畳の日、秋は9月24日だ。冬の衣替えを前に、畳を上げて大掃除を推奨する日だそうだ。春は4月29日で、畳の原材料イグサが田園をみどり一面に染めて育つ、春の記念日として制定されている。