37歳ビーナスが激闘のファイナルセットでクビトバを撃破、全米7年ぶりベスト4へ[全米オープン]

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「全米オープン」(8月28日〜9月10日/アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)の女子シングルス準々決勝で、第9シードのベテラン、ビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)と、2011年・2014年「ウィンブルドン」女王のペトラ・クビトバ(チェコ)が激突。ビーナスが6-3、3-6、7-6(2)でクビトバを破り、準決勝進出した。試合時間は2時間34分。

試合前のインタビューで、両者はお互いへの敬意を語った。クビトバが「どういうプレーができるかは分からないけど、全力を尽くす。ビーナスに対してとても敬意をもっている。彼女とセンターコートで対戦できることは、とても大きな意味を持つ」と語ると、続いてビーナスは「彼女(クビトバ)はここまでとてもいい試合をしているから、準々決勝まで勝ち上がって来たのだと思う。センタコートでいい試合をしたい」と話した。クビトバは、4回戦で今大会優勝候補の一人だったガルビネ・ムグルッサ(スペイン)を破って準々決勝を迎えている。

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ビーナスは序盤、自身のダブルフォルトもあり早々にサービスブレークを許す。しかし、力だけではなくうまさを持つビーナスが、ベテランらしい展開で結果的に1セット先取。

第2セットもビーナスは、第2ゲームでクビトバにサービスブレークされる。

第2セットの途中、気象レーダーで雨の予報が出ていたためか、コートチェンジの間にあらかじめ屋根を閉じるという珍しい様子が見られた。センターコートのあるアーサー・アッシュ・スタジアムは、昨年8月に開閉式の屋根が完成しており、だいたい5〜6分で屋根を閉じる事ができるという。

少し時間が空いてからの再開。ビーナスはその後ブレークチャンスが5回もあったが一度も取れず、対するクビトバが一度のブレークチャンスをものにして、セットカウントイーブンに。決着は最終セットでとなった。

最終第3セット、最初のポイントは第3ゲーム。クビトバが、2連続の素晴らしいサービスリターンを繰り出しブレーク。直後のサービスゲームを15-40から会心のサーブでキープし、一歩リードした。ところが第6ゲーム、クビトバは攻めにいったサーブがダブルフォルトとなる。ビーナスとしては、なかなかものに出来なかったブレークチャンスを、ここでようやく手にしイーブンに戻した。こうなると観客も、地元選手であるビーナスを後押し。会場の声援は一段と大きくなった。

そんな中クビトバは、直後の第8ゲームで気持ちの切り替えを見せ、このゲームだけで3本のサービスエース。ラブゲームで4-4とした。流れはどちらに行くのか全く分からないまま、次のゲームは壮絶なラリーの応酬。ビーナスの40-0からクビトバが驚異の粘りを見せデュースまで追いつくも、37歳ビーナスがこのタイミングで193kmの今日最速サーブを記録しキープした。

最終セットはもつれにもつれ、決着はタイブレークへ。最後はビーナスがここ一番での勝負強さを見せ、全米7年ぶりのベスト4進出を決めた。

試合後のインタビューでビーナスは「とても素晴らしい気分。クビトバはタフな相手で彼女はとても素晴らしい選手、あのようなアクシデントを乗り越えて、素晴らしいプレーをしていた。今後も彼女の勝利を祈っている」と語った。

この結果、今大会において過去のグランドスラム優勝経験者はビーナスのみとなった。果たして、ベテランが久しぶりのグランドスラム優勝という事になるのだろうか。準決勝も大いに楽しみだ。

ビーナスは準決勝で、先にベスト4入りを決めていたスローン・スティーブンス(アメリカ)とのアメリカ勢対決が決まっている。

(テニスデイリー/ワウコム)

※写真は「全米オープン」準々決勝でクビトバに勝利したビーナス・ウイリアムズ
NEW YORK, NY - SEPTEMBER 05: Venus Williams of the United States reacts after defeating Petra Kvitova of Czech Republic during her Women's Singles Quarterfinal match on Day Nine of the 2017 US Open at the USTA Billie Jean King National Tennis Center on September 5, 2017 in the Flushing neighborhood of the Queens borough of New York City. (Photo by Matthew Stockman/Getty Images)