『秋野菜があれば! おいしい旬レシピ』(主婦の友社)

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 まだまだ残暑が厳しい日が続いていますが、店頭にはかぼちゃ、にんじん、きのこといった、これから旬を迎える秋野菜たちが並び始めてきました。一年中出回っているとはいえ、本来の季節の恵みを存分に味わえる今だからこそ、美味しい旬レシピを知りたくありませんか? そんな時に役立つのが『秋野菜があれば! おいしい旬レシピ』(主婦の友社)です。

 本書では、きのこや根菜など秋に収穫する野菜や、かぼちゃやいも類など秋においしい野菜を使った“旬レシピ”が野菜ごとにたくさん紹介されています。また、「冷めてもおいしい」「おもてなしに」「食べごたえ満点」などのアイコンがついているので、シーンに合わせて料理を選ぶこともでき、日常の中でとても使いやすくなっています。そこで今回はこの中から、にんじん、かぼちゃ、レタスを使った3品を実際に作ってみました。

■魚焼きグリルで焼くだけの「にんじんと鶏肉のハーブ蒸し」(P.12)

 広げたアルミホイルに、ピーラーで薄切りにしたにんじん、一口大に切った鶏もも肉、小さく砕いたくるみ、ローズマリーの順にのせ、上からオリーブ油、塩、こしょうを振りかけます。これを包み込んで、あとは魚焼きグリルで10分ほど焼けば完成です。

 1品目は、秋から冬にかけて甘みが増して美味しくなるにんじんを使ったレシピです。にんじんの上に鶏肉をのせて蒸し焼きにすることで、肉のうまみがにんじんにしみて味わいがアップするそう。実際に食べてみると、にんじんはピーラーで薄切りにすることで厚さが揃って食感がいい上に、確かにそのまま食べるよりもより甘みが増していて、こんなにも甘い野菜だったのかと驚くほど。作り方も魚焼きグリルで焼くだけと簡単なので、おつまみや朝食にもぴったりです。

 にんじんは、野菜の中でも体の抵抗力を高めてくれるβ‐カロテンの含有量がダントツトップで、どんな料理にも使いやすい緑黄色野菜です。美味しさを見極めるポイントとしては、全体が鮮やかなオレンジ色のものを選ぶこと。

■食欲がないときにもぴったりな「かぼちゃと豚肉の辛ずっぱスープ」(P.39)

 鍋にお湯、固形スープを入れ、煮立ったら豚バラ薄切り肉を加えます。再び煮立ったら、かぼちゃ、玉ねぎ、赤とうがらしの順に加えて煮ます。最後に酢、塩こしょうで調味すれば完成です。

 2品目は、自然な甘みとホクホクした食感が人気のかぼちゃを使ったレシピです。かぼちゃのスープと言えば、漉して使う甘いかぼちゃスープが思い浮かびますが、ここではかぼちゃの食感を楽しむために大きめにカットして使います。また赤とうがらし、酢と一緒に煮ることでかぼちゃの甘みを感じつつ、スープは辛ずっぱい味で、夏バテ気味の体でもさっぱり食べることができました。

 かぼちゃはβ‐カロテン、ビタミンC、Eなど抗酸化作用の高い成分が豊富で、和洋中、ジャンルを問わず幅広く使える野菜です。保存方法としては、切ったものなら種とわたをすぐに取り除いてラップを密着させて包み、野菜室へ。

■実は相性バッチリな「レタスとえびのゆずこしょういため」(P.58)

 サラダ油を熱したフライパンでえびをさっと炒めます。そこに、4cm角ほどのレタス、せん切りしたしょうがを加えて炒め、2分ほど蒸し焼きにします。ゆずこしょう、かたくり粉、酒、水を混ぜたものを回しかけ、手早く炒め合わせて塩、あらびき黒こしょうを振れば完成です。

 3品目は、意外にも春だけでなく秋にも旬を迎えるレタスを使ったレシピです。普段レタスはサラダとして生のまま食べることが多いと思いますが、加熱料理に使っても美味しく、かさが減ってたくさん食べられる野菜でもあります。ここでは、実は相性がいいえびと一緒に炒めることで、えびの香ばしさと共にシャキシャキとしたレタスの食感を楽しむことができます。また、ゆずこしょうを使うことで味が引き締まり、おつまみにもぴったりな一品に。

 レタスは95%以上が水分なので栄養成分は少なめですが、カリウム、カルシウム、鉄、食物繊維などがバランスよく含まれています。選ぶ際には、全体につやがあり、根本の切り口が変色していないものを。また、巻きがふんわりしているものがベスト。

★野菜のことを勉強しながら、美味しさをそのまま食べつくそう!
 普段の食卓で、できる限り旬野菜を活用したいと思いつつ、レシピが分からずなかなか使いきれなかったことが多々あります。でもここでは、レシピだけでなく旬野菜ごとの栄養素や選び方、保存方法までが丁寧に紹介されているので“野菜のバイブル”的に使え、それぞれの野菜の良さを知った上で美味しい料理を味わうことができました。せっかく旬野菜を使って料理をするなら、野菜のことをよく知った上で美味しさまるごとを食べつくしてみませんか?

文=JUNKO