米ホワイトハウスで大統領就任式に臨むドナルド・トランプ次期大統領(左)とバラク・オバマ大統領(肩書きは当時、2017年1月20日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】「民主主義の強さを保つのは私たちにかかっている」――。バラク・オバマ(Barack Obama)前米大統領がホワイトハウス(White House)を去る前にそんな内容の手紙をドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領に宛ててしたため、大統領執務室のデスクの中に残していたことが明らかになった。トランプ氏から手紙を見せられた関係者からコピーを入手した米CNNテレビが報じた。

「親愛なる大統領」の書き出しで始まる手紙の中で、オバマ氏はトランプ氏が大統領選で勝利するまでの「目覚ましい選挙戦」を祝福。「この素晴らしい冒険に繰り出すあなた(トランプ氏)」の成功を切に願うと記している。

 また「多くの人たちがあなたに希望を託している。私たちは皆、政党を問わず、あなたの任期中、一段の繁栄と安全がもたらされることを望んでいる」と述べている。

 一方で、米国の大統領職は「比類のない仕事」であり、「成功に向けた明確な青写真」はないと強調。世界では米国の指導力が不可欠であり、大統領は思慮深く、責任をもって行動する必要があると訴えている。

「行動と模範を通じて、冷戦(Cold War)終結後、着実に広がった国際秩序を維持できるかは私たち次第だ」

 さらに「日々の政治が押したり引いたりの連続であっても、私たちの民主主義の諸制度を少なくとも創設された当時と同じくらいの強さに保てるかは、まさに私たちにかかっている」と指摘。政治的な戦いや権力闘争の苦しみや忌まわしさを越えて、民主的な制度の重要性を見失わないでほしいと忠告している。

 オバマ氏は「友人や家族と過ごす時間を作ってほしい。そうすれば、必ず訪れる難局を乗り切れるはずだ」とも助言。最後に、自身とミシェル・オバマ(Michelle Obama)夫人はトランプ氏を「自分たちにできるどんな形でも支援する用意ができている」と結んでいる。
【翻訳編集】AFPBB News