アップル、Siriのプラットフォーム統合をより深く推進。担当VPをiOS/macOSのフェデリギに変更

 

米アップルが、Siriの開発担当部門のボスをエディ・キュー氏からクレイグ・フェデリギ氏に変更しました。エディ・キュー氏はApple Music、Apple Pay、iCloud、iTunesを率いているのに対し、フェデリギ氏はiOSやmacOSの開発を統括しています。

SiriといえばiPhoneでの利用がもっとも一般的で、その便利さを周知するためのCMも作られています。しかし、masOS SierraからはMacでも利用できるようになっており、サードパーティアプリ(Uberなど)の対応も始まっています。

今回の担当者の変更は、アップルがSiriを単独のアプリケーションからよりプラットフォームに深く浸透させようとしていることがうかがえます。今になって思えばフェデリギ氏がWWDCで自然言語処理や、翻訳機能、機械学習と人工知能の進化など、iOS 11が搭載するSiriの改善について語っていたのも、今回の担当変更を暗示していたのかもしれません。

一方、エディ・キュー氏の方はSiriを引き渡したことで、10億ドルもの予算を投じたとされるアップルのオリジナルコンテンツ事業に時間を割く余裕ができるはず。こちらはこちらでやはりアップルにとって今後の収益を担う重要な仕事です。