[9.3 ルヴァン杯準々決勝第2戦 FC東京1-5川崎F 味スタ]

 相手の息の根を止めた。川崎フロンターレは前半28分、30分にMF阿部浩之の連続ゴールで2-0、2試合合計4-0。4強入りを決定づけたが、攻撃の手を緩めることはなかった。DFエウシーニョは「ゴールが生まれてからは落ち着いて試合運びができた」と振り返る。

 相手が前がかりになったスペースを突き、前半40分、MF小林悠の浮き球パスでDFラインの裏に抜け出したMF板倉滉が右サイドから勢いよく切れ込んでエリア内に進入し、強烈な右足シュート。「裏に抜けた瞬間に『絶対決めたろ』と思ったけど、シュートがめっちゃ下手だった」。板倉は自虐的にそう話し、取材陣の笑いを誘った。

 決定的な形から放ったシュートはGK林彰洋が至近距離でストップしたが、前にこぼれたボールをエウシーニョが冷静に右足で押し込んだ。ゴールしか見えていなかった20歳に、エウシーニョは「あの場面で自分としては後ろにパスを要求していた。ただ、(板倉が)ゴールに向かっていたので、転がってきてもいい位置にいた」とニヤリ。板倉は「結果的にエウシーニョが詰めてくれてよかった」と仲間に感謝した。

 後半立ち上がりに阿部がハットトリックを達成すると、エウシーニョも後半11分、MF小林悠のラストパスからGKの頭上を抜く右足チップキックでネットを揺らし、この日2得点目。終了間際にはあわやハットという決定機もあったが、「1試合2得点は初めてなので十分かなと思います」と控えめに喜ぶと、「チームの勝利が何よりもうれしい」とフォアザチームの姿勢を示した。

 5-1、2試合合計7-1で完勝し、3年ぶりに準決勝に駒を進めた川崎F。3年目のシーズンを過ごすエウシーニョは「タイトルまで3試合。1試合1試合をしっかりと戦って、準決勝に勝って決勝にいきたい」と悲願のタイトル獲得へ、意欲を燃やした。

(取材・文 佐藤亜希子)
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