北朝鮮から脱北し、韓国に定住してまもない脱北者男性が、中朝国境地帯で北朝鮮当局に拉致されたと韓国の東亜日報が対北朝鮮筋の話を引用して報じている。

それによると、30代の脱北者Aさんは8月初め、別の脱北者を迎えに北朝鮮に面した中国遼寧省丹東の東港に向かった。そこで統一戦線部の反探課所属と思われる体格のいい7〜8人の男に暴行され、拉致された。

拷問で自白

Aさんと共にいた中国人Bさんはすぐさま、地元の公安局に通報した。

この拉致事件は、脱北者または密輸業者と推定される北朝鮮人27人を乗せた船が、北朝鮮当局に摘発されたことが発端となった。船主は取り調べで拷問を受け、Aさんが東港にいることを喋ってしまった。反探課の要員は、その情報に基づいて拉致作戦を実行したということだ。

北朝鮮人権団体「北韓人権第三の道」のキム・ヒテ事務局長は、脱北者が北朝鮮に拉致される事態が相次いだ責任を取らされ、東港を管轄する中国辺防部隊(国境警備隊)の中隊長が更迭されたと述べた。