C大阪がルヴァン杯で初のベスト4進出! 選手たちがサポーターとともに喜びを分かち合う。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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[ルヴァン杯 準々決勝2nd] 浦和 2-2 C大阪 /9月3日/埼玉
 
 C大阪の丸橋祐介の左足が、眩い閃光を放った。
 
 C大阪が1-0で迎えた44分、ゴール正面やや左寄りで得た直接FK。キッカーとして、右利きの柿谷曜一朗と左利きの丸橋が並ぶ。

 そして最初に駆け込んだ背番号14の鋭いインパクトからのショットが、高速のアーチを描き浦和ゴールネットに突き刺さる。GK西川周作は柿谷が蹴ると予想していたのか完全にタイミングを外され、ボールに触れることもできなかった。
 
「練習ではあまり決められずにいたんです……。距離的にいい位置で、しっかり試合で決められました。いいところに入ってくれた」
 
 丸橋自身もそのように認める、完璧な一撃だった。
 
 後半に2点を返され、スコア上は2-2の同点に。試合終盤は1点奪われれば逆転負けを食らうというヒリヒリする攻防が続いた。それでもアウェーゴールの差でなんとか逃げ切り、チームをクラブ史上初のルヴァンカップベスト4へ導いた。
 
 しかも、丸橋は試合前日の9月2日、27歳の誕生日を迎えたばかり。試合後にはゴール裏を埋めたサポーターからハッピーバースデーが歌われるサプライズの"誕生日プレゼント"が贈られた。
 
「照れましたけど、祝ってくれて嬉しかったです。(誕生日の前後で)ゴールを決めたのは初めてです。そもそも直接FKで決めたのは、これまで数回しかありませんでしたし……」
 
 C大阪の下部組織出身でプロ9年目を迎えるが、このようなもてなしを受けたのは初めて。チームへの想いは人一倍あるだけに、強力なパワーをもらったようだった。
 
「僕が歌ってもらえたのは初めてで、本当に有り難かったです」
 
 そう微笑んだ丸橋は、最高と言える27歳のスタートを切った。次はセレッソサポーターに、初タイトルのプレゼントを贈る番だ。
 
取材・文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)