UAEが3位に滑り込めば、それこそビッグミラクルだが……。グループBの最終順位やいかに!? (C)Getty Images

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 長かったロシア・ワールドカップ・アジア最終予選が、いよいよ火曜日に最終節を迎える。韓国、ウズベキスタン、シリアが鎬を削るグループAも熱いが、やはり気になるのはグループBの結末だろう。
 
 2位サウジアラビアと3位オーストラリアは同勝点の16で並び、前者の得失点差が+6で、後者が+4。4位UAEは勝点13の得失点差が-2で、こちらは可能性こそあるとはいえ、プレーオフ進出の3位滑り込みがかなり厳しい情勢だ。火曜日、1位突破を決めた日本はサウジのホームで戦い、3位オーストラリアは本拠地でタイと、4位UAEは中立地(ヨルダン)でイラクと相まみえる。
 
 自力での出場権獲得が望めないオーストラリアとUAEは、なんとかハリルジャパンがサウジを撃破してくれるのを願っている。そんな折、中東から日本代表ストライカーの頼もしいコメントが届いた。声の主は岡崎慎司である。
 
「サウジは間違いなく死に物狂いで来るだろうし、自分たちも同じくらいの気持ちがないと勝てない。ワールドカップに向けて、これからはすべての試合が大事になるし、この試合は(その最初だから)なおさら。勝ちにこわだりたいし、内容にもこだわりたい」
 
 これに早速反応したのがUAEの地元紙『The National』だ。「日本がUAEにわずかな煌きを与えてくれた」と銘打ち、岡崎の発言を歓迎。「サムライブルーのフォワードが我々を勇気づけた。日本代表よ、なにとぞ頼む。君たちなら大量点を奪っての勝利も不可能ではないだろう」と過度な(?)期待を込めた。同紙はタイがオーストラリアを下せるとは考えておらず、日本がサウジを倒す以外、ミラクルは起こり得ないと結論付けている。
 
 さらに、オーストラリアの『SBS』と『Herald Sun』の両紙も岡崎コメントを記事として紹介し、あからさまな応援調ではなかったものの、前者は「日本のモチベーションは高いようだ。サッカルーズ(オーストラリア代表の愛称)が勝てばなにかが起きる」とし、後者はコラムコーナーで「日本はオーストラリア戦でベンチメンバーだった選手が出場しても、サウジアラビアに勝てるだろう」と持ち上げ、「サッカルーズは3点差以上で勝たなければならない」と注文を付けた。
 
 サウジ対日本の最終決戦とともに、他の2ゲームの結果も実に興味深いところ。そしてプレーオフの顔合わせはどう定まるのか。オーストラリアvs韓国? サウジvsウズベキスタン? こちらにも注目が集まる。

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