落ち込んでいる暇はない。8月31日のW杯アジア最終予選・オーストラリア戦(2-0)で6大会連続6回目のW杯出場を決めた日本代表だが、歓喜の裏側で4人の選手はベンチ外になるという悔しさを味わった。

 27人が招集されていたオーストラリア戦は23人のベンチ入りメンバーからDF植田直通(鹿島)、MF高萩洋次郎(FC東京)、FW武藤嘉紀(マインツ)、FW杉本健勇(C大阪)の4人が漏れ、スタンドから運命の一戦を観戦した。「一番は悔しいという気持ちだった」。植田はオーストラリア戦を振り返って率直に言う。それでも「ここでネガティブになっても、もったいないだけ。悔しさを次につなげないと、この経験をした意味がない」と、自分に言い聞かせるように言葉を続けた。

 悔しさの理由はベンチ外だけではない。オーストラリア戦ではFW浅野拓磨、MF井手口陽介という同じリオデジャネイロ五輪世代がゴールを決め、強烈なインパクトを残した。「同世代としてかなり刺激をもらっている。日本中が沸いている試合で活躍する同世代の選手を見て、“次は俺も”という気持ちになっている。刺激をもらっているので、ピッチで試合をしたい」。追加招集で初選出された15年1月のアジア杯から約2年8か月。いまだ踏めずにいるA代表のピッチへの思いを強めている。

 オーストラリア戦でW杯出場を決めたことで、サウジアラビア戦ではここまで出場機会の少なかった選手にチャンスが与えられる可能性もある。「次の戦いが始まっている。W杯を見据えて戦っていかないといけない。これから戦いが始まる。いつチャンスが来るかは分からないけど、チャンスが来たらしっかりアピールしたい」。念願のA代表デビューへ、心身ともに準備はできている。

(取材・文 西山紘平)


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