その性格をだれよりも知っているからこそ、心配はしていない。日本代表DF昌子源(鹿島)は8月31日のW杯アジア最終予選・オーストラリア戦(2-0)でベンチ外だったDF植田直通(鹿島)について「ナオ(植田)も悔しいだろうし、鹿島サポーターも納得していないと思う。ルヴァン杯のこともあるし……」と言及。2歳年下の同僚の心中を察した。

 昌子、植田という両センターバックがA代表に招集された鹿島は代表期間中に行われたルヴァン杯で仙台に敗れ、ベスト8敗退が決まった。何よりもW杯出場を懸けた大一番でベンチに入れなかった植田の胸の内は痛いほど理解できる。それでも「ナオは鹿島でもそういう経験をバネにして不動の地位を築いてきた」と、この悔しさを糧にしていくことも確信している。

 6月7日のシリア戦(1-1)以降、国際Aマッチ3試合連続で先発し、いずれもDF吉田麻也とコンビを組んでいる昌子だが、5日のW杯アジア最終予選・サウジアラビア戦(ジッダ)はすでにW杯出場を決めたこともあり、メンバーを入れ替える可能性もある。

 センターバックでもまだA代表で出場歴のない植田、あるいはDF三浦弦太(G大阪)にチャンスが与えられる可能性もあり、昌子は「ナオは(鹿島で)ずっとやっているので、A代表でもそんなに変わらないと思う。(三浦)弦太の場合でも、僕が先輩面できる立場でもないし、お互いにサポートし合えれば」と、あらゆる組み合わせを想定している。「ビルドアップはうまいし、対人が強くて、走りも速い。弱点がない選手」とは昌子の三浦評。「ナオはファイター気質。弦太はどちらかというと僕に近いほうかな」と、新たなセンターバックの出現に刺激も受けている様子だった。

(取材・文 西山紘平)


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