丸の内勤務の証券マン・江森(通称:えもりん)、30歳。おとめ座。

外見はプーさんそっくり、愛されキャラな男。好きな食べ物はハチミツ...ではなく、『ウルフギャング』のプライムステーキ。

港区生まれ、港区育ち、育ちのいい奴らは皆トモダチ。生まれながらに勝ち組な彼は、日本を代表するエリート・サラリーマンとして独身生活を謳歌している。

だが、イケてるはずなのにちょっと拗らせ気味な男・えもりんの恋の行方を追ってみよう。

「丸の内のプーさん」一挙に全話おさらい!



第1話:イケメン商社マンの隣で、愛されキャラを確立した男

「そういうお前は、肉が大好きなのにな。変な奴。“丸の内のプーさん”が、こんなに神経質で気難しいなんて、普通の女は見抜けないよな」

口元をナプキンで拭い、春彦は不敵な笑みを浮かべる。

―こいつ、ラーメンすら絵になるぜ。カッコイイ......。

そんな悪友を、江森はやはり嫌いでないと思う。そして、自分に“丸の内のプーさん”という素晴らしいあだ名を付けてくれたのも、この春彦だった。

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第2話:「“ふつう”の子と結婚したい」は、ヤバい男の独身フラグ

「江森ってさ、男のクセに、細かいところすげぇ見てるよな。俺、自分の結婚式にお前は呼びたくないわ」

「ハルが興味なさすぎなんだよ。だってボクら、今年入ってから何回結婚式来てるんだよ?」

それにしても、今年は結婚ラッシュである。多少こじらせてはいるものの、情も人望も厚い江森は、春先あたりから毎週のように結婚式に呼ばれていた。

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第3話:興味はなくても、失いたくない女。男のエネルギーを吸い取る損保OLデートの実態

外見レベルはかなり高いが、派手すぎず、わきまえた清楚感。なぜだか職業も出身大学もバラバラで、さらに仲間意識が強そうな女子たち。

「ああいう集団が、いちばん手強いよな」

ハルの言う「プロ臭」というのはよく分からないが、排他的で棘のある空気をたっぷり醸し出され、二人は早々に退散せざるを得なかった。しかし、江森は一番タイプだった27歳CAの菜々子の連絡先をなんとかゲットし、後日リベンジに臨むことを誓った。

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第4話:28歳美人CAとの鮨デートの悲劇。まさかの19時解散を強いられた男

―これはもしや、運命の出会い?恋が始まってしまうかもしれない...!

江森は数日の間、菜々子との逢瀬をあれこれ妄想しては幸せに浸っていた。真夏の恋の予感は、男にとってもロマンス溢れる夢なのだ。

しかし。約束の当日、期待値がMAXに高まった江森を待ち受けていたのは、2時間前ドタキャンという受け入れ難い悲劇だった。

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第5話:そろそろ、西麻布なんか卒業したい。証券マン30歳が、港区女子に疲弊した日

「19時解散なんて、そのCA、絶対他に男いるよ。鮨だけ堪能したかったんだろうな」

「菜々子ちゃんは、そんな子じゃ...」

江森は辛うじてハルに反論するが、その声はどうしても弱々しく萎んでしまう。17時の『鮨 たかはし』の予約に間に合うように仕事を大急ぎで切り上げた労力と、通常デートの軽く3倍の金額が印字されたクレジットカードの控え。

―ボクは一体、何をしているんだ...。

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第6話:「自分大好きな、薄っぺらい奴。」拗らせ男の心をエグった、イケメン親友からの“憐み”

この男は典型的なB型で、常日頃から自由人だと思ってはいたが(江森は几帳面なA型である)、まさか付き合ってもいない女を妊娠させるほどの無謀を侵すとは、さすがに驚愕である。

「...それ、お前の子どもだってことは、確かなのか...?」

「失礼な奴だな。彼女はそんな子じゃねーよ」

なぜに、そこは自信満々なのか。江森には到底理解し難いが、ハルが妙な決意を固めているのは、紛れもない事実であるようだった。

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第7話:「家に、行っていい...?」傷心女の爆弾発言は、据え膳か?それとも...

「ま、まゆちゃん...?」

あのまゆこが。高飛車で傲慢で毒舌の、あの、まゆこが。丸の内の仲通りのど真ん中で、自分の腕に抱かれ、シクシクと涙を流している。

―こ、この状況は...。どう振る舞うのが正解なんだ...?!

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第8話:同じフォルムのOLが湧き出る19時×丸の内南口。独身貴族のお眼鏡にかなう女子はいるのか?

世間は夏真っ盛り。散らかった部屋のソファに一体化するほどダラしなく過ごす自分が情けないが、やはり身体に力が入らない。すると、ブルブルとスマホが振動しているのに気づく。確認するのも面倒だが、ノソノソと手を伸ばしてみる。

「...おう、久しぶり。今、何してんの?」

相手は、“薄っぺらい”と憐れまれて以来、ちょっぴり気まずくなっていたハルだった。

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第9話:真夏の丸の内の恐怖体験。男への執念ゆえ、結婚詐欺を企む女

結論から言うと、まゆこの話というのは、恋人とのイザコザでもなく、ましてや江森が期待していた類のものではなかった。

しかし、事態は想定よりずっと重く深刻だ。

「ハルの彼女の子どもの父親が、ハルじゃない...?!」

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