[9.3 ルヴァン杯準々決勝第2戦 浦和2-2C大阪 埼玉]

 浦和レッズとのルヴァン杯準々決勝第2戦、セレッソ大阪DF丸橋祐介は、セットプレーから繰り出す高精度な左足キックで全得点に絡む活躍を見せた。「今季はセットプレーで点が取れているので自信はあった」というお家芸で、クラブ史上初となるルヴァン杯準決勝進出をたぐり寄せた。

 前半10分、左CKのキッカーを務める丸橋が鋭いボールをゴール前へ配給すると、FW山村和也がニアサイドで軌道を変え、ファーサイドに走り込んだDFマテイ・ヨニッチがゴールマウスへ押し込んだ。敵将が「あれで試合を難しくしてしまった」と悔やんだ強烈な武器で、早々に貴重なアウェーゴールを奪った。

 この日の丸橋は、なおも止まらない。前半44分に、MF斧澤隼輝がゴール前約25mの位置でFKを獲得。キッカーの位置に立ったFW柿谷曜一朗がフェイクをかけた後、丸橋が左足を一閃。壁をわずかに越えたボールは、豪快にゴール右上へと吸い込まれた。浦和GK西川周作も「素晴らしかった」と賞賛するしかない一撃だった。

 試合後、「いいところに飛んでくれたので、入ってくれて良かった……」とまずは安堵の気持ちを示した丸橋。それでも「距離的には近すぎず、遠すぎずの良い位置だった。練習ではあまり入っていなかったけど、試合で決めたのは大きい」と素直に喜んだ。

 また、試合前日の9月2日が誕生日ということで、ゴール後にはサポーターから「ハッピーバースデー」の歌で祝福された。「よく歌ってくれているのは聞くけど、自分がゴールを決めて歌ってもらえたのはたぶん初めて」だといい、「恥ずかしいけど、うれしかったっす」と照れ笑いを見せた。

 もっとも、攻撃では持ち味を発揮した一方で、守備ではチームが2失点。「後半に入って押し込まれる場面が多かったし、失点の場面でも一人一人がもう少し寄せていれば防げた。そこは修正していきたい」とディフェンスの選手としての課題も口にした。

 ルヴァン杯ではこれまで控え選手を中心に臨んできたC大阪だが、この日は丸橋や柿谷らリーグ戦の主力選手が出場し、“本気モード”の強さを見せつけた。「みんなでしっかり勝ってきてくれたので、下手な試合はできないし、決勝までしっかり戦い抜きたい」。アカデミー時代からC大阪一筋のレフティーが、愛するクラブを初タイトルへと導く。

(取材・文 竹内達也)
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