MF阿部浩之がプロ初となるハットトリックを達成

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[9.3 ルヴァン杯準々決勝第2戦 FC東京1-5川崎F 味スタ]

 覚醒したゴールハンターが止まらない。川崎フロンターレMF阿部浩之がプロ6年目で自身初となるハットトリックを達成。「2点目を取ったあたりから意識はしたけど、僕がハットトリックというよりはアウェーゴールの3点目を狙った」とヒーローは無欲だった。

 1点目はカウンターから、前半28分、MF中村憲剛のスルーパスでDFラインの裏に抜け出し、中央を確認。「(小林)悠くんも動き出していたけど、(マークを)あまり外せていなかった。パスを出すよりシュートを打ったほうが確実だと思った」と、左足で浮かせたシュートをゴール右上隅に突き刺した。

 1-0、2試合合計3-0と突き放すと、2分後の前半30分にも利き足とは逆の左足で連続ゴール。FW小林悠とワンツーの形でエリア内に抜け出し、冷静にゴールネットを揺らした。完璧な崩しからの2点目には「練習通り。相手が食いついてくれたのでうまく利用できた」と胸を張る。

 この連続ゴールで2-0、2試合合計4-0。相手の戦意を喪失させると、後半9分にもDFエウシーニョの折り返しを今度は右足でゴール左下隅に流し込み、自身初のハットトリックを達成。今季、加入した川崎Fで点取り屋として覚醒。リーグ戦ではキャリハイの9ゴールを記録するゴールハンターは「ストライカーじゃないんで」と控えめなスタンスを崩さず、「1点取るのも大変なので3点取れたらうれしい。“初めてやー”って感じでしたね」と笑顔を見せた。

 川崎Fは3年ぶりに準決勝進出を決め、リーグ戦、ACL、天皇杯と4タイトルの可能性を残す。14年にG大阪で3冠を経験した阿部は「いい試合があれば悪い試合もある。今日みたいに悪いときにどれだけまとまれるか、どれだけしぶとくできるか」と過密日程の戦い方を力説。「連戦の中でコンディションがいい人が増えてくれば選択肢が増えるし、チームとしての厚みも増す。連戦は選手層の厚さが大事」と、チーム一丸となって戦い抜く重要性を説いた。

(取材・文 佐藤亜希子)
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