[9.3 ルヴァン杯準々決勝第2戦 浦和2-2C大阪 埼玉]

 出番が巡ってきたのは、2点のビハインドを背負って迎えた後半開始からだった。逆転でのベスト4進出のためには、3点が必要な状況。浦和レッズFW武藤雄樹は、「ゴールを狙ってこい」と堀孝史監督から送り出されてピッチへと向かった。

 すると、いきなり仕事をやってのける。後半3分、右サイドでMF平川忠亮がボールを受けると、「ヒラさん(平川)は駒井(善成)とかと違って仕掛けるというより、シンプルに良いクロスを入れてくれる選手なので、相手の前に入って合わせることをイメージした」とニアサイドにポジションを取る。

 そして、平川が送ったクロスに反応すると、「本当に良いボールをくれた。僕はそらして枠に入れることだけを考えていた」と巧みにヘディングで合わせてネットに突き刺し、反撃の狼煙を上げるゴールを奪った。

 その後も猛攻をかけて、後半26分にはFW興梠慎三の得点で同点に追い付いたものの、アウェーゴールで下回っているため、勝ち上がるにはあと1点が必要。逆転を狙おうと圧力を強め、「押せ押せの展開になった」が、最後まで3点目は生まれなかった。連覇を狙った大会だったが、準々決勝で姿を消すこととなり、「逆転するチャンスがあったけど、結果につながらなくて残念です」と唇を噛んだ。

(取材・文 折戸岳彦)


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