松山ケンイチ、『ユリゴコロ』で“狂気的なお尻”披露!? レッドカーペットイベント詳細レポ

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 本日9月3日、『ユリゴコロ』のレッドカーペットイベントが、東京・ららぽーと豊洲シーサイドデッキで、続けて完成披露試写会舞台挨拶がユナイテッドシネマ豊洲にて開催。吉高由里子、松坂桃李、佐津川愛美、清野菜名、清原果耶、木村多江、松山ケンイチ、監督の熊澤尚人が登壇した。

(参考:『ユリゴコロ』舞台挨拶写真

 9月23日より全国でロードショーとなる本作は、沼田まほかるのベストセラー小説を、『君に届け』『近キョリ恋愛』の熊澤尚人監督が実写映画化したミステリー。悲しき殺人者の記憶が綴られた、“ユリゴコロ”と書かれた一冊のノートを巡る驚愕の真実を描き出す。物語は、2つのパートに分けられており、「過去編」には主演の吉高由里子を始め、松山ケンイチ、佐津川愛美、清原果耶、「現代編」には松坂桃李、木村多江、清野菜名らが出演する。

 レッドカーペットイベントでは、まず主演の吉高が「私も5日前に初めて作品を観させていただいたんです。前回(7月のキックオフ会見)『違う作品をやっている人達みたいだね』と話していたのですが、改めて同じ映画を一緒に作ったんだなという実感が、今も沸いてきて嬉しく思っています」と感想を述べた。続けて、松山は5日前に出来上がったばかりだという作品を観て、「自分が読んだ台本よりも、いろんなものが突き刺さってくる映画だったなぁと思います。日本映画の丸い感じがないというか、ナイフのような映画になってる。観る方も覚悟のいる作品になったんじゃないかなと思います」と、エッジの効いた映画に仕上がっていることを話した。

 現代編にて演じた松坂は「撮影は濃厚な一日一日を過ごさせたんですけど、ギュッとしたものがずっと頭に残るくらい印象的な日々でした」と振り返り、過去と現代が交錯していく物語であることには松山が「吉高さんが金太郎だったところですよね?」と含みを持たせ発言。すると、吉高が「ちょっと!」と恥ずかしそうにしながら「私たちが一番不安だったシーンがありまして。現実と幻想が混じったようなシーン」と、摩耗しながら撮影した過酷なシーンを振り返った。

 場所をユナイテッドシネマ豊洲に移し行われた完成披露試写会舞台挨拶では、上映前の舞台挨拶ということで、映画館に集まった観客に向けて吉高が、「感想とか聞きたかったなぁ。クスッとするところが一つもない映画で、観終わった後いろいろ魂が抜かれていると思います。感想を是非どこかで聞かせてください」と挨拶。改めて、作品を観た感想を「愛は凶暴で、血の繋がりは残酷なんだなというのが剥き出しに、炙り出されている映画になっているなと感じました」と語った。

 同じく感想を求められた松坂は、「共感や共鳴というのはなかなか難しいなと思うんですけど、その真実に辿り着いた時に、なぜか心が揺さぶられてしまう。その揺さぶられたものが残っているのが、他の映画では体験出来ないようなものだと思いますね」と余韻が残る作品であることを強調した。松坂と同じ現代編にて演じた木村は、「愛を知らない苦しみと、愛を知った苦しみが詰まっていて、胸がいっぱいになるような映画でした。いろいろと“罠”が仕掛けられているので、話を知った後にもう一回観るとこういうことしてたんだというのが出てくる」と二回目での鑑賞で新たな発見があることを観客に伝えた。

 「聞いたらすぐ忘れて欲しいんですけど」と前置きした松山は少し間を空けた後に、「由里子ちゃんと二人で裸になるシーンがあるんですね。僕、撮影の時にどこから撮られてもいいように、お尻も出して準備万端でいたんです。出来上がった作品を観たら、巧妙にお尻が隠されてるんですよ。『ファンデーションまで塗ったのに、なんで?』って聞いたんです。そうしたらレーティングに引っかかる。本当に危ないものはいっぱい(劇中に)出てるでしょ? 狂気的な。俺のお尻はそれを超えちゃったの?」と熱弁すると隣にいる吉高は爆笑。「狂気的なお尻……見たこともない凶暴さ」と吉高が付け加えると、すぐさま松山が「はい! 忘れてください!」と声を張り上げ会場を和ませた。

 監督の熊澤は、撮影は昨年から始まり、最後に撮影したのが松坂の出演するシーンで、7月10日であったことを明かす。「実は前代未聞なことをしているので、二回目観るとなるほどと思うようなトラップが仕掛けてあります」とも語った。最後に、締めの言葉を任せられた吉高は、「凶暴さと残酷さがあるんですが、愛の物語なのでどこか温かい香りのする映画となっております。出演者の方が全員泣いているんです。各々、違う心情で」と説明し、観終わった後に友人と話し合うこととして「(1)誰の涙が一番共感出来たか。(2)誰の涙が一番自分と離れていたか。(3)誰の涙を舐めたいか。という答え合わせをしてください」と彼女なりの確認ポイントを勧め、会場の空気をほのぼのとさせた。

(渡辺彰浩)