[9.3 ルヴァン杯準々決勝第2戦 鹿島3-2仙台 カシマ]

 ルヴァン杯は3日、準々決勝第2戦を行った。県立カシマサッカースタジアムでは鹿島アントラーズベガルタ仙台が対戦し、鹿島が3-2で逆転勝ち。しかし、2試合合計5-4で逃げ切った仙台がクラブ史上初の準決勝進出を決めた。10月4日に行われる準決勝第1戦では、FC東京と川崎フロンターレの勝者とホームで対戦する。

 ホームでの第1戦を3-1で制した仙台は、スターティングメンバーを2人変更。DF増嶋竜也とFW野沢拓也に代え、DF椎橋慧也とFW石原直樹をスタメンで起用した。一方、ホームで逆転を突破を狙う鹿島は、引き続きDF植田直通とDF昌子源の両センターバックが代表招集で欠場。さらに第1戦で退場となったFWレアンドロとDFブエノが出場停止で、MF中村充孝やDF三竿雄斗、FW金崎夢生らが先発に名を連ねた。

 立ち上がりから攻め込んだのは仙台だった、前半1分、石原のスルーパスに反応したMF奥埜博亮が裏に抜け出すがオフサイド。それでも6分、ゴール正面でFKを獲得すると、MF三田啓貴が左足で蹴り出したボールが、弧を描きながら壁を越えてゴール右隅に突き刺さり、先制に成功した。

 貴重なアウェーゴールを奪い、なおも攻め込む仙台は前半25分、左サイドを抜け出したMF中野嘉大を追い越し、PA左でパスを受けたFW西村拓真が中央へ折り返す。ファーサイドに走り込んだ奥埜が右足で合わせるが、惜しくも枠を外れ、追加点とはならなかった。

 前半のうちに1点を返したい鹿島は、前半40分にスルーパスからFW土居聖真が抜け出し、PA左から左足を振り抜いたが、枠を捉えきれず。45分には、左サイドから三竿雄がクロスを供給し、フリーで飛び込んだ中村が右足で合わせる。決定機だったが、これも枠に飛ばすことができず、前半を0-1で折り返した。

 鹿島は後半開始からMF小笠原満男に代えてFW鈴木優磨を投入。残り45分間で逆転を目指した。だが、後半開始3分で痛恨の追加点を許してしまう。仙台は右サイドからDF古林将太がドリブルで仕掛け、PA内に侵入すると対峙した三竿雄に足を払われ、PKを獲得。キッカーの西村が憎いほど冷静にゴール正面に流し込み、2-0とリードを広げた。

 2試合合計1-5と厳しい状況となった鹿島。後半12分、金崎のパスをPA左で受けた鈴木がふわっとしたクロスを上げ、ファーサイドに走り込んだ土居がヘディングシュートを放つが、GKシュミット・ダニエルに弾き出される。だが、これで獲得した右CKからMF遠藤康がゴール前に入れたボールを鈴木が右足でねじ込み、1-2と反撃の狼煙を上げた。

 勢いを増す鹿島は後半16分、中村に代えてFW安部裕葵を投入する。すると、20分に絶妙な動き出しから遠藤のスルーパスを呼び込んだ安部が左足シュートを流し込み、この試合を2-2と振り出しに戻す。2試合合計3-5とまだまだ得点が必要な鹿島は、30分に右サイドから伊東が切れ込んでシュートを放つも、惜しくもゴール右に外れてしまう。

 試合の流れは完全に鹿島だが、同点に追いついてからは仙台に落ち着いて対応され、なかなか決定的な場面を作れない。それでも38分、途中出場のMF永木亮太が左サイドからクロスを入れ、鈴木が打点の高いヘディングシュートを叩き込み、3-2と逆転する。だが、反撃もここまで。仙台が第2戦を落としたものの、2試合合計5-4とし、ナビスコ杯から合わせて最多6回の優勝を誇る“常勝軍団”を破って、クラブ史上初となる4強入りを決めた。


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