ナイキの靴ひも調整シューズ開発者がテスラに移籍・自走式冷蔵庫・Googleが新会社XXVI設立 #egjp 週末版93
 
1週間のあいだに拾いきれなかったニュースをダイジェスト形式でお伝えします。今回は「ナイキの自動靴ひも調整シューズを開発者がテスラへ移籍」「呼べばやって来る自走式冷蔵庫」「Googleが新持株会社XXVIを設立」といった話題をピックアップしました。

ナイキの自動靴ひも調整シューズ開発者がテスラに移籍

米ナイキのシニアイノベーターとして、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART II」に出てくる未来のシューズを再現するNIKE MAGや、Hyper Adaptといった自動靴ひも調整シューズを開発した、Tiffany Beers氏が、テスラに移籍しました。新しい会社では技術計画の管理職として働くとのこと。

なお、自動で靴ひもを締める機構を"レーシングシステム(Lacing System)"といいますが、テスラはまだレーシングカーは開発していません。



[Source : Jacques Slade(Twitter)]


シャープが8K液晶テレビを12月発売、70インチで100万円

シャープが民生用として世界初の8K解像度(7680x4320)液晶テレビ「AQUOS 8K LC-70X500」を発表しました。日本での発売日は12月1日。予想価格は100万円前後です。

8Kといえば、現在最も普及しているフルHDテレビのパネル16枚分の解像度です。いまは「そんなに高解像度にしてどうするんだろう」と思われるかもしれないものの、シャープでは大画面でリアルな臨場感や立体感を表現するのには「8Kの高解像度が必要」としています。

8Kの実験放送も12月から開始予定ですが、それだけではおそらく購入動機としては弱いと考えられます。シャープはLC-70X500に2Kおよび4K映像を8K解像度にアップコンバート、色域をHDR拡張処理する技術を導入し、既存のコンテンツでも8Kの魅力を伝えようとしています。

このタイミングで8Kテレビが出てきた理由のひとつが、2020年の東京オリンピック開催なのは言うまでもありません。われわれ庶民としては、それまでに少しでも手の届く価格帯に8Kテレビが降りてきてくれるのを願うばかりです。
[Source : Sharp]

呼べばやって来る自走式冷蔵庫

食卓について「さあ食べよう」と思った瞬間、ドレッシングなどを出し忘れたのに気づく、というのはよくあることですが、このような場合、意外と再び立ち上がって冷蔵庫まで行くのが億劫に感じるものです。しかしパナソニックが開発した冷蔵庫なら、わざわざ立ち上がらなくとも自分からテーブルのそばまでやってきてくれます。

IFA2017でパナソニックが発表した冷蔵庫のコンセプトモデルは音声コマンドに対応しており、LIDARおよび深度センサーで部屋を自動マッピングして家具やペットなどを避けつつ呼びかけに応じて馳せ参じます。

もちろん、パナソニックはいちど座ったらもう動きたくないズボラな人のためだけにこれを開発したわけではなく、高齢者や足の不自由な人がいちいち台所へ苦労して移動する苦労を軽減し、自立した生活サポートすることを考えています。したがって、冷蔵庫としてだけでなく、天面にトレイを設置して、料理を食卓まで自動的に運べるようにするといった小さな改良も検討に含まれているとのこと。

まだまだコンセプト段階ですが、未来のダイニングキッチンには当たり前にあってもおかしくないと感じさせる冷蔵庫です。
[Source : Panasonic]

TRAPPIST-1の惑星には水がある。それでも生命はいないかも

ESAの研究チームが、RAPPIST-1で発見された7惑星のうち5つが「相当な量の水」を保持している可能性があると発表しました。これはハッブル宇宙望遠鏡の画像スペクトログラフを用いた分析の結果です。

ただし実際に水分があることを観測したわけではなく、惑星に照射される紫外線の量をもとに、水分子が水素と酸素に分解される水分損失と大気の安定性をモデル化して得た結論であるため、これらはあくまで可能性の話です。

研究によると、すでにTRAPPIST-1 BからHまでの7惑星のうち、Bを除くC〜Hまでの惑星からはすでに地球の海の20倍の水を失っている可能性があるとのこと。ただそのうちE〜Hにおける水分損失は
地球の海の3倍未満とされ、まだ水分が残っている可能性を示しました。

なお、ESAによればこれらはあくまで推測であり、得られている情報からは完全に水が存在することやその量を断定することはできないとのこと。もし現実に水があったとしても、そこに生命が存在すると言えるわけでもありません。ハーバード・スミソニアン天体物理学センター(CfA)の2つのチームは高速で公転し、紫外線フレアの影響にさらされているTRAPPIST-1の惑星の環境は生命の存在の可能性を狭めていると指摘しています。
[Image : ESO/N. Bartmann/spaceengine.org]
[Source : ESA]

Google、新会社「XXVI」設立で企業再編を完了

Googleの親会社Alphabetが、新会社XXVIホールディングスを設立しました。この会社は持株会社として、Googleを含むグループ企業各社(Waymo、Nest、Verily、etc...)の株式を所有します。

Googleは多数の事業を手がけています。しかしひとつの事業に問題が起こるとそれがGoogleの業績に影響する可能性を生みだすため、2015年に親会社としてAlphabetを設立、その傘下にインターネットに関連するGoogleの中核事業と、それ以外の個別の事業を同列の子会社として再編成しました。

しかし実質的には、Google以外の"Other Bets"と呼ばれる子会社たちは依然としてGoogleの子会社として存在していました。XXVIはこの再編成を完了させるために設立され、Other Betsの資産を所有することで、完全にGoogleの経営からそれらを切り離す役割を担います。これで、GoogleはGoogleとして収益最大化に集中する環境を整えられるわけです。

Alphabetの広報Gina Weakley Johnson氏によると再編の完了に伴う各事業の株主支配構造や業務内容、人事体制などは変わりなく、単純に企業編成の変更にとどまるとのこと。またこの変更によってGoogleは株式会社(Corporation)から有限責任会社(LLC)へと移行します。

ちなみに、XXVIの由来はローマ数字で"26"、つまりアルファベットの文字数を意味しています。
[Source : Bloomberg]