ツイッターで社会問題に切り込んだ本田。多くの人々からコメントが続々と寄せられている。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

写真拡大

 9月5日に敵地・ジッダでサウジアラビアとのワールドカップ・アジア最終予選の最終戦を迎える日本代表。現地で調整を続けるチームだが、本田圭佑(パチューカ)が9月3日、自身のツイッターを更新し、社会問題に切り込んでみせた。
 
 本田が取り上げたのは、同日早朝にアップされた『朝日新聞デジタル』の「捨てられる子、4年間で58人 孤立したまま出産」という記事について。親が生まれたばかりの子どもを育てられず、路上や公園、児童相談所の敷地へ遺棄する、いわゆる「棄児」の問題を憂う本田はツイッター上で、次のようにコメントしている。
 
「最悪。
 
 母親も父親も周りの家族にも全員に責任があるし、何よりも母親は後悔してるはず。
 
 これ、勇気出して子供を引き取りにいったら母親って捕まるんかな?それやったら根本的な問題が解決しないし、意味がないよね。」(原文ママ)
 
 この本田のツイートには多くの共感コメントが寄せられている。なかには幼少期に親に捨てられたものの、探し出して再び親と連絡を取るようになったという方からのコメントもあったが、これに対して本田も「それはよかった。唯一の家族ですからね」と返信している。
 
 本田はこれまで、ツイッターを通して受動喫煙問題や難民問題など、国内外の社会問題に関してたびたび意見を述べてきた。今回も選手としての知名度を生かすとともに、サッカー界の枠にとどまらない広い視野で、より多くの人々に社会の現実問題に目を向けさせている。