錦戸亮、仕事ができる“アニキ”に 『ウチの夫は仕事ができない』第二章で変化した夫婦の時間

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 「第二章突入」という文字と共に、「ウチの夫は仕事ができるようになった」と沙也加(松岡茉優)のナレーション、会社のロゴの前で「僕が一番。一番なんだ」と囁く司(錦戸亮)といった、驚きの予告で締めくくられた『ウチの夫は仕事ができない』(日本テレビ系)第7話。ドラマタイトルとは裏腹に、地味ながらも着実に仕事をこなしてきた司は、ついに上司の土方(佐藤隆太)から大イベントの担当を任せられる。幼なじみで、現在は会社の社長である高杉(和田正人)の力もあり、イベントは大成功。500人を擁する社内で、ただ一人しか貰うことの出来ない社長賞を獲得し、司は予告通り完全に“仕事ができる”ようになるのだ。

(参考:『ウチの夫は仕事ができない』松岡茉優、振り切れた妄想キャラで異彩放つ

 さらに、第8話では、司と田所(薮宏太)がついに顔を合わせる。田所は司の後輩であり、司の姉のみどり(江口のりこ)と付き合っている。以前から、食事会を開いてはニアミスし続け、視聴者をハラハラさせていた。ここで問題なのが、田所が先輩である司を“ニモちゃん”こと、お荷物社員と影で呼びコケにしていることだ。沙也加も司から会社のことを聞いているので、田所の名前は知っていた。沙也加にとって田所は、司の仕事の成果を盗んでいく“お手柄泥棒”。印象は最悪だ。そして、みどりも田所から愚痴として会社のことは聞いている。「仕事が出来ない迷惑社員がいる」「そいつさえいなければ仕事を任せられていた」。会社の先輩であり、彼女の弟の司にそんなことを言っていたとなれば、公私共に信用はガタ落ちだ。取り繕いも虚しく、全てがバレてしまった田所は席を外すはめに。

 そんな状況でも、司は「コケにしていたわけじゃない」と田所をかばう。八方塞がりでもどかしい気持ちでいるみどりに、そっと「ほんまに嫌いだったり、姉ちゃんのことを幸せに出来ひんやつと僕が思ってたら、こんなこと言わんよ」と優しくフォローするのだった。普通、自分を悪く言う相手に言えるセリフではない。これは自分よりも、姉の幸せを願い司が起こしたものだ。司はこれまでも、そうだった。ラップバトルを成功させ、クリエイターへの依頼を承諾させ、取引相手の会長にハマり、盆踊りを開催に導いた。全ては相手を思いやる心。司の仕事ができるポイントはそこにある。

 改心した田所は遠くの空を見つめながら「今日、僕に兄さんが出来ました」と呟く。本当は、田所が司の義兄に当たるのだが……。そこからドラマはまさかの妄想ミュージカルに突入。これまで妄想ミュージカルは、沙也加の脳内のみで繰り広げられるものであった。曲は沙也加が歌い続けてきた「輝くshineの歌」。憧れの社員(shine)司とのデュエットを嬉しそうに歌い踊る田所の顔は晴れやかだ。

 会社からも認められ、出世街道に乗る司。しかし、何かを手にいれる代わりに、何かを手放せないといけないのが世の常である。仕事と家庭。多忙を極めることとなる司に生き方が問われる。

(渡辺彰浩)