ハリケーン「ハービー」による洪水に見舞われたテキサス州ポートアーサーで救助活動に当たるモンスタートラック「オールド・ハビッツ」(2017年9月1日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】クレーン運転士のザブ・フェレル(Zub Ferrel)さん(40)は普段はモンスタートラックでぬかるみを走行する競技に情熱を傾けているが、ここ数日は、自身が所有する巨大トラックを利用して大型ハリケーン「ハービー(Harvey)」がもたらした洪水で立ち往生している被災者を救助するという、別の「任務」に就いた。

 フェレルさんは今月1日、車高がとても高い同様のトラック「部隊」の一員として、「オールド・ハビッツ(Old Habits、『古い習慣』の意)」と名付けた自分のトラックでテキサス(Texas)州ポートアーサー(Port Arthur)の特に大きな被害が出た地域に向かい、住民らの救助活動に当たった。

 ボートよりは扱いにくいが、巨大なトラックは冠水した場所と道路を走れるという機動性の面から融通が利き、ボランティアの中でも重要な集団として重宝されている。

 高さ3.3メートルのカスタムメードのオールド・ハビッツは、救助活動による負担を強いられた。洪水が発生して以来、修理にかかった費用は約500ドル(約5万5000円)、ガソリンは284リットルを要した。

 だがフェレルさんは「でもハグとキス、そして助けに来たときに大の男が泣くのを見たら、それだけで報われますよ」と語った。

 巨大トラック部隊にはテキサス州をはじめ、遠方はイリノイ(Illinois)州からはるばる参加したトラックもいた。

 フェレルさんは災害による喪失の苦しみを知っている。2008年のハリケーン「アイク(Ike)」で自宅が激しく損壊したときは、近隣住民や当局から多大な寄付と支援を受け、ハービーが地元を襲ったときはすぐに恩返しをしようと考えた。

 この数日間でフェレルさんは45人以上、犬6匹、そして「ものすごく怒っていた猫1匹」を救助したという。
【翻訳編集】AFPBB News