オーストラリア・シドニー郊外のジョン・モロニー矯正施設内にある野生生物保護施設で、ウォンバットにニンジンを与える受刑者(2017年8月24日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

写真拡大

【AFP=時事】オーストラリアでは、更生と社会復帰を支援するプログラムの一環として受刑者が、捨てられたり、捕食動物などに攻撃されたり、車にはねられたり、さらには麻薬捜査の際に押収されたりした動物たちの世話をしている。

 シドニー(Sydney)郊外にあるジョン・モロニー矯正施設(John Morony Correctional Complex)では、施設内に設けられた野生生物保護施設で受刑者が、カンガルーやエミュー、ウォンバット、ヘビ、オウムなど、主に同国固有の生き物たちの世話をしている。

 当局によると、このプログラムは受刑者たちに責任感を教え込み、出所後に社会生活において必要とされる生活技能を養うのに役立つという。

 選ばれた受刑者は、特定の囲いの管理を任され、そこにいる動物のえさやりや小屋づくりを行いながら、動物のけがの手当てや健康状態の管理の方法などを教わっていく。

 鳴き声を上げる約10羽の白いオウム、キバタン――人の言葉をまねできることで知られる――に囲まれながらある受刑者は、動物の世話をすることで自分が持っているとは思わなかった「たくさんの思いやり」に気付くことができたと語った。

 夜行性のオポッサムやウォンバットへのえさやりを任されているこの受刑者は、刑期を終えた後も動物の世話を続けたいという。
【翻訳編集】AFPBB News