2日、中国メディアの環球網が、ロシアは日本に近づくために中国との協力関係を犠牲にすることはないと伝える記事を掲載した。資料写真。

写真拡大

2017年9月2日、中国メディアの環球網が、ロシアは日本に近づくために中国との協力関係を犠牲にすることはないと伝える記事を掲載した。

ロシアのシンクタンク・ヴァルダイ国際ディスカッションクラブが8月31日公表した報告によると、ロシアと中国との間の戦略的パートナーシップ関係は、国際政治的な利益という共通の土台に基づいており、世界的な問題の調停方法や多極的な世界秩序の構築において共通の立場にあるという。

その上で、最近のロシアと日本の「劇的な」接近は、経済面でのつながりにおいて自然な流れであり、領土問題や和平条約の締結においては大きな溝があるとした。

報告によれば、中露のここ3年の政治分野及び安全問題における相互の緊密な関係が、日本を不安にさせているという。中露両国がアジア地区における米国の行動を批判していることは特にそうだ。これにはロシアと中国が、日本や韓国に配置するミサイル防衛システム、及び米韓合同軍事演習について深刻な懸念を表明したことを含む。

記事は、日本とロシアの高官は歩み寄る姿勢を見せているものの、両国の社会では各層で互いへの信用が不足しており、北方領土問題でも互いに譲らず、日露関係は理想的な状態ではないと指摘。根本的な利益の衝突があれば一触即発の状態だと論じた。

報告では、日本がロシアを反中の立場にさせることは無理であり、日本は日米露の3カ国で問題に対処することを希望しているものの、日米同盟上のリスクを冒してまでロシアとの関係を重視することはないと分析。しかし、日露間には多くの問題があるものの、パートナー関係を築くだけの潜在力が存在しており、これは東アジアの安定に役立つとしている。(翻訳・編集/山中)