AKB48、乃木坂46、欅坂46……アイドルの衣装に脚光 グループイメージはどう反映されている?

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  昨年7月、坂道シリーズの衣装デザインを特集した『装苑 9月号』が、今春にはAKB48の衣装を紹介した『AKB48衣装図鑑放課後のクローゼット〜あの頃、彼女がいたら〜』が発売。そして、先日8月30日には『探検バクモン』(NHK総合)で「AKB48グループ衣装工房に潜入」と題した特集が組まれた。今、改めてアイドル衣装に注目が向いている。

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 AKB48グループの衣装を手がけるのは、オサレカンパニーの茅野しのぶ。衣装チームのトップであり、総責任を務める。AKB48が無名時代だった頃から衣装をデザインし、制作してきた。AKB48の衣装は、秋元康の手がける楽曲に合わせ、その都度細やかに変化していく。AKB48の中でも赤いタータンチェックを使用した「言い訳Maybe」の衣装は、“AKB48”のイメージを強く印象付けた。「制服」のモチーフを一つの戦略として取り入れ、MVでの芝生の緑と青空に映えるように、赤のチェックが選択されたのだという。

 独創的発想でリリースの度にファンを驚かせてきたAKB48の衣装だが、「ひさびさの王道“夏ソング”」と謳われる最新曲「#好きなんだ」では、チェック柄を大胆に取り入れた原点回帰とも取れる衣装に。沖縄で撮影されたMVでは、「言い訳Maybe」同様の青い空と緑の芝生が一面に広がる。さらに、先日出演した『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に出演した際には、この日のための「#好きなんだ」新衣装が披露されたが、制服に黒と金のジャケットを着用。施されているワッペンは、「言い訳Maybe」の衣装を踏襲し、ジャケットは「ヘビーローテション」をイメージさせる。どちらも総選挙ソングであることからも、“王道のAKB48”をイメージしたことは確かだ。

 一方、2012年のデビューから5年が経ち、国民的アイドルへと成長した乃木坂46の衣装を手がけるのは、米村弘光、尾内貴美香、市野沢祐大+BODYSONG.といった衣装デザインのクリエイターたち。もちろん、それぞれが思い描くテーマ性は違うものの、「私立校のお嬢様」「トレンドを反映したファッション性の高さ」「華やかさ、品の良さ」といった一貫した乃木坂46のイメージは、衣装からの影響が大きい。2016年、「サイレントマジョリティー」で鮮烈なデビューを果たした欅坂46。乃木坂46も手がける尾内貴美香がデザインした「サイレントマジョリティー」の衣装のキーワードは、「1960年代のモッズ」。ミリタリーをベースに、グループカラーである深緑のウール製の衣装は、楽曲の持つ強い意志や反抗心をより濃いものへと昇華した。

 先日、欅坂46のツアー『真っ白なものは汚したくなる』に足を運んだ際、「サイレントマジョリティー」のコスプレ衣装を着た女性ファンを目にした。『探検バクモン』の中で、AKB48の向井地美音が「小学生の時、本当にみんなAKBに憧れて、卒業式の服もみんな赤チェックでAKBのコスプレ。こうやって衣装を着られるのが幸せ」と嬉しそうに話すシーンがあった。アイドルはいつの時代も憧れの存在だ。各グループイメージを視覚的に表現し、憧れの的として輝かせる要素の一つとして衣装がある。(渡辺彰浩)

※記事初出時、一部書籍の発売日に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。