約1年半ぶりの出場へ、日本代表GK東口順昭(G大阪)が意欲を燃やしている。サウジアラビア・ジッダ到着から約6時間。練習会場に姿を表した東口は「気候は(6月の)イランのときと変わらないです。ホテルとグラウンドの往復なので、そんなに(暑さは)感じないですね」と、文字どおり涼しい表情で言ってのけた。

 現地時間18時半に始まった練習時の気温28度、湿度77%は、真夏のJリーグと大差はない。「監督も勝ちに行くと言っている。次の競争も始まっている。結果にこだわってやりたいし、絡めるようにしっかりアピールしていきたい」と虎視眈々と出番を狙っている。

 5日に行われるサウジアラビア戦のイメージはすでにできている。「サウジは(予選突破へ)あとがないのでガンガン来ると思う。自分にとってはすごくやりがいのある相手。しっかり自分のプレーを生かせたらいいと思うので、そこはこだわってやっていきたい」

 代表初招集はザッケローニ監督時代の11年だったが、出場機会をつかむまでには時間がかかった。初出場はハリルホジッチ体制になってからの15年8月9日に行われた東アジア杯・中国戦。その後もなかなか出場機会は訪れず、16年3月24日のアフガニスタン戦を最後に約1年半、代表マッチから遠ざかっている。

「サッカー選手である以上、試合に出てなんぼ。モヤモヤしているところはある」というのが素直な気持ちだ。だからこそ、「今は本戦に向かって自分自身をアピールしていくための第1戦がサウジアラビア戦になると思っている」と言葉に力を込めた。

 代表でトレーニングをしていて気づいたこともある。クロスボールの処理ではだれにも負けないこと。一方で、シュートストップのときの相手との間合いの詰め方ではGK川島永嗣に及んでいないこと。だからこそ、競争に打ち勝ってW杯でゴールマウスを守るためには、試合でどんどんアピールしていくしかない。

「出場を狙うという気持ちは、代表に選ばれている以上、みんなにあると思う」。東口の表情はひと際引き締まっていた。

(取材・文 矢内由美子)


●ロシアW杯アジア最終予選特集

●ロシアW杯各大陸予選一覧