昔から、異性に気持ちを伝える手段として、“手紙”が多く使われていた。

その中には、相手を想う、数々の言葉がつづられている。

時は、2017年の東京。

日々行き交うLINEに対して、現代の男女は何を想うのか。

LINEのやり取りも順調で、デートまでした洋介と佳奈。しかし、佳奈は突然素っ気なくなる

その真相や、いかに。




洋介さんとの出会いは、女友達・涼子のお誕生日会だった。

東京にいると幾度も経験する“お誕生日会”。

主役の涼子さえ知らないような、見ず知らずの友達の友達も集まる、典型的な東京らしいパーティー。

基本的に、こういう集まりで出会う男性はあまり信用していない。皆遊び慣れていて、本心が見えにくいから。

そんな中、洋介さんは周囲と少し違うオーラを放っていた。無理矢理連れてこられた感が凄くて、他の人たちが馬鹿騒ぎをする中、静かに見守っているようなタイプ。

そんな“場慣れ”していない洋介さんに、興味を持った。

「洋介さんは、どちらにお住まいなんですか?」

「僕は今白金だよ。佳奈ちゃんは?」

私の家は、恵比寿だ。家も近い。今日のお誕生日会は、アタリだったかも。

六本木ヒルズにあるIT系の会社で働いていることや、週末は『ザ シティ ベーカリー 広尾』や『ブレッドアンドタパス サワムラ』にいること。

犬が好きで、実家は大型犬を飼っていることなど。

気がつけば、そのお誕生日会の間中、夢中で二人で話していた。

方向が一緒という口実で二人でタクシーに乗り込み、家まで送ってもらう。タクシーの中で、LINEを交換した。




定番のやり取りだけれども、これがちょうどいい。新たな恋が、始まる予感がした。

だけど、それは私の勘違いだったのかもしれない。


男性が見落としがちなLINEのマナー。ちゃんとツボを押さえてる?


A1:連絡は嬉しいけれど、その時間に問題アリ。貰うと冷める、深夜のLINE


そこから、洋介さんとのLINEのやり取りは続いた。

初対面の時から妙に居心地の良さを感じていたけれど、それはLINEでも一緒だった。

そして「今月は忙しい」、と聞いていたので、会えなくても不思議と平気だった。

LINEで繋がっている気がしたし、いい大人になれば、仕事優先で会えない時もある。

そう思っていた矢先、洋介さんから連絡が来た。




今日は家にいて、もうお風呂にも入ってしまった。つまり、化粧も落とし、コンタクトも外している。

すっぴんにメガネの状態で会える訳がない。ここから出かけるとなると、またファンデーションを塗り直し、髪も綺麗にブローして...とかなり面倒だ。

女性のお風呂あがりは忙しい。

パックをしながらボディクリームを塗って、髪にオイルをつけ、最後に美容液を念入りに塗りこむ。

その作業を終えた後は、全く外に出る気がしない。だから泣く泣く断りのLINEを入れる。




突然の連絡でも、こうしてフォローが入ると嬉しい。二軒目要員にされているのとは、また違う気がするから。

しかし、その次に入っていた一通が、私の心に疑問の種を蒔いた。




そのLINEを見たのは、朝だった。何故なら、そのLINEが入っていたのは深夜2時だったから。そんな時間、寝ているに決まっている。




とりあえず返信を打つものの、私の心には大きな疑問が残った。



「ねぇ、深夜にLINEを送ってくる男性ってどう思う?」

その週末、涼子と買い物中に、迷わずこの話題になった。
「深夜って、どれくらい深夜?」
「夜中の2時。」
「酔っ払ってたんじゃない?ほら、男性って酔うと好きな女に会いたくなる、って言うし。」

それはそうかもしれない。涼子の発言に、少し納得し、そしてちょっと嬉しくなった自分がいた。

でも、その夜に来たLINEで、私の浮ついた心は綺麗に地面に着地した。




また、深夜2時過ぎのLINEだった。この人は、常識というものがないのだろうか?私が寝てるとか、きっとあまり考えていないんだろうなぁ...

何より決定打となったのは、この一文だった。



この一通の何が悪い?読むのが難しい、けれども抑えておくべき女心


A2:自分本位の男は、モテない 。女性の話を、意見をまずは聞くべし


-店、決めとくね。

忙しい中、店を探して予約してくれるのは非常に有り難いし嬉しいのだけれども、苦手な食べ物も聞かれなければ、希望エリアも何も聞かれずじまい。

そして洋介が決めてくれた店は、麻布十番だった。




私の家は恵比寿で、そして職場は、丸の内だ。仕事終わりの麻布十番は、正直に言うとアクセスが悪い。

時間のある土日ならば全く構わないのだけれど、平日のデートは、仕事後に行きやすい場所の方が助かる。

1日中働いた後で何度も電車を乗り継ぐのは、正直疲れる。

-せめて一言、聞いてくれれば...

結局、その日は仕事が終わると、慌てて電車へ飛び乗り、お店へと向かった。



洋介が指定してくれた『La Ruée vers l’or』は内装もシックで、まさに大人のデートに相応しいお店だった。




天井が高く、開放感のあるバーカウンターはワインが更に美味しく感じられるような気がする。

-お店が良くてよかった...

そう思っていると、少し遅れて洋介さんはやって来た。初対面の時と変わらぬ、ちょっとクールな出で立ちで。

「ワインでいいかな?赤?白?」

「どちらでも。」

ワインは、好きだ。だから赤でも白でもどちらでもよかった。(でも正直に言うと、一杯目はシャンパンが飲みたかった)。

「そっか、じゃあ適当に決めちゃうね。」

そこから、デートはずっと洋介さん本位で進んでいった。会話も、オーダーも、全部。

「最近、仕事が立て込んでて。食事に行く約束してたのに、ずっと行けなかったね。」

「洋介さんって、いつも帰りが遅いんですか?」

「そうでもないよ。でも酔うと何故か佳奈ちゃんにLINEしたくなっちゃうんだよね。」

それは、有り難い。思い出しくれて嬉しいけれど、深夜2時のLINEよりも、飲みに行く前に“行ってくるね”という20時くらいのLINEの方が貰うと嬉しい。

「この後、どうしよっか?」

店を出て洋介さんからこう聞かれた時、私の答えは既に決まっていた。

「私、今日は帰ります。」

関係性は、イーブンがいい。

自分の都合で相手が寝てるであろう真夜中にLINEを送ってきたり、店もメニューも何の相談もなしに決めてしまう男性は、一緒に成長していける気がしない。




六本木駅から、“大人のマナー”として、お礼のLINEを送る。

でも、もう暫く会わなくてもいいや。

そう思いながら、携帯から目線をそらした。

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LINEの答えあわせ【Q】:「また飲みましょうね♡」この本当の意味、分かってる?

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vol.3 女性の「また誘って下さい♡」の真意、勘違いする男たち
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