夢の旅人のみなさん、明晰夢特集(第1回, 第2回, 第3回)へようこそ。

夢を見ているときに「これは夢だ」とはっきり自覚するのは、実は簡単なことです。そこで今回は、明晰夢を持続させて、夜の冒険を長くするための方法を学びます。

どうやって目を覚まさずに明晰夢を見続けるか

初めて明晰夢を見ることに成功したとき、おそらく長くは続きません。多くの人は夢であるかどうかを確認し、「わあ、今、夢を見ているんだ!」と気づいたら、すぐに目が覚めてしまいます。よくあることです。

初心者の夢の旅人は、自分が明晰夢を見ているとわかると、興奮しすぎてしまうのです。しかし、そんなことが続いてもがっかりしないでください。興奮するなという方が無理なのですから。

幸いなことに、粘り強くやっていれば、その壁は簡単に超えられます。明晰夢を見る回数が増えれば増えるほど、その状態に慣れて、それほど驚かなくなるのです。しかし、ほかにも良い方法はあります。次の3つの手順を行ってください。

1. まず、落ち着いて自分の両手を見ます。自分は夢を見ているのだという事実に集中し、じょじょにその状況へ慣れていきましょう。「これは夢なんだ!」と叫んで、すぐに空を飛ぼうとしないようにしてください。

2. 次に、夢の中で声には出さずに何かを唱えます。頭の中で繰り返し唱えられる、肯定的な呪文のようなものを考えておきましょう。たとえば「これは夢だ、これは夢だ、これは夢だ……」でもかまいません。夢の中でも、声に出して言わなければダメだと感じるのであれば、声に出してもかまいませんが、夢の経験を支配してしまわないように、頭の中で唱えるだけにとどめた方が望ましいです。

3. 呪文を唱え始めたら、脳を刺激するために、身体的な動きをとります。映画に登場する悪役のように手をこすり合わせるといった、単純な動作で十分です。宙に浮かんだり、手を何かに通り抜けさせたりといった動作も有効ですが、夢の状態に慣れていない場合、びっくりして目が覚めてしまう可能性があります。さりげない動作にしましょう。

これらのステップを練習すれば、よりリラックスした状態で、眠ったまま明晰な状態になれるはずです。それだけでは足りない場合、「回転する」というテクニックも試せますが、それについては「課題」のセクションで取り上げます。

明晰夢を見続けようとするのであれば、夢の世界に積極的に関わることがカギです。夢の旅人はしばしば、脳を十分に刺激していないために集中力を失い、目が覚めてしまいます。夢の世界に関われれば関わるほど、より良い結果が生まれるのです。眠りにつく前に、夢でどんなことをしたいのか、はっきりさせておくといいでしょう。そうすると、自分が夢を見ているとわかったとたんに、したいと思っていた夢へ簡単に入れます。夢を見ることが「映画を見る」ことだとしたら、明晰夢を見ることは「映画の主役になる」ようなもの。ただ見るのではなく、演じる必要があるのです。

課題:「回転するテクニック」に挑戦

明晰夢を長く見続けるためには、積極的かつ身体的に関わることがカギとなるため、一度にたくさんの物事を体に感じさせる、すばやくて簡単な手法が必要です。そこで、「回転するテクニック」をやってみましょう。スティーブン・ラバージ博士が発見したこの方法は、今では世界中の夢の旅人に広く使われています。

まず、明晰夢が終わり始めるときはどのような感じか、ということを知らなければいけません。そして、明晰夢が終わるプロセスは人によって違うので、経験によって学ぶしかありません。私の場合は、明晰夢から覚めるときは視覚的コントラストが弱まり、次に色がなくなり、周りの物や人が形をなくし始めます。

明晰夢が終わり始めたら、次のことをやりましょう。

1. 両腕を伸ばし、その場でぐるぐると回転します。自分が回転していると想像するのではなく、夢の中で積極的に回転するのです。そうすると、その感覚を感じられます。

2. 回りながら、自分が夢の中にいること、次に目にするものも夢であることを意識します。

3. 周りのものが元のようにはっきりしてきたと感じたら、もう一度自分が夢を見ていることを確認します。

このプロセスをレム睡眠の間に繰り返し行うと、明晰夢の状態を保てます。回転が有効だということを覚えておきましょう。

明晰夢から目覚める方法

明晰夢を十分に見たと思ったあと、目を覚ますための簡単な方法がいくつかあります。明晰夢をやめるのは、明晰夢を見続けるよりもずっと簡単なので、心配はいりません。次のようにやりましょう。

・夢に集中している気持ちをそらし、夢に関わるのをやめます。基本的には、退屈すればいいのです。どんなにすてきなことをやっていたとしても、それをやめます。積極的に関わるのをやめるとすぐに、夢は色あせ、おそらく目が覚めるでしょう。すなわちビバリー・ケジェルスキ博士の言葉のように、“目覚めるために、夢の世界で眠りにつく”のです。

・明晰夢に積極的に関わり続けることは、自分の心が夢の中でつくり出したすべてのものを、驚きを持って見回す事でもあります。しかし、夢の中で1カ所をじっと見つめていれば、次第に飽きてくるだけでなく、本物の眼球がREM睡眠中に行う動き(Rapid eye movement)を妨げる可能性があり、これも目覚めにつながるのです。

・ほかにも、自分を驚かせて目覚めさせるという方法もあります。崖から飛び降りたり、何らかの方法で夢の中の自分を殺したりする必要はありません。自分をちょっと驚かせるだけでいいのです。私は夢の中で何かを捕まえようとしたり、大声で叫んだりして、目覚めることに成功しました。後者の方法では、現実に声を出していて、それで目が覚めました。

ただし、こうしたテクニックは悪夢から逃れるためにはあまり役に立たないことを知っておいてください。恐れや混乱の状態にいるとき、こうした方法は「見せかけの目覚め」、すなわち目が覚めたと思ったけれど、まだ夢を見ている状態を起こすことがあります。

このような「夢の中の夢」は映画などでよく見かけますが、本当に起こることです。そして、最初の悪夢よりずっと怖い場合もあります。詳しくは、明晰夢を利用して悪夢を回避する方法を参照してください。

Image: Melissa O'Donohue/Flickr via Lifehacker US

Patrick Allan - Lifehacker US[原文]