「RockCorps」に出演したSPYAIR

 4人組ロックバンドのSPYAIRが9月2日、千葉・幕張メッセで、ボランティア推進プロジェクト『RockCorps』のセレブレーション(ライブイベント)に出演した。同プロジェクトは、音楽フェスが社会貢献と結び付いた形のイベントで、応募者は4時間のボランティアをすると、「セレブレーション」と呼ばれるライブに参加する事ができる。今年で2014年から4年連続での開催となる。SPYAIRのIKE(Vo)はライブ後に「みんなが鼓舞してくれた」と話したように、全6曲をパワフルな演奏で披露し、観客を魅了した。

 『RockCorps supported by JT 2017』は、2003に米国でソーシャル・プロダクション・カンパニーとして設立された「RockCorps」による音楽イベント。「4時間のボランティア活動をおこなうと、アーティストライブのチケットがもらえる」という仕組みで人々の社会貢献活動への参加を推進してきた。これまで世界10カ国、約17万人以上が参加。プロジェクトの締めくくりとなる“セレブレーション(ライブイベント)”には、レディー・ガガやリアーナ、マルーン5、NE-YOなどの世界的人気アーティストが参加してきた。

「RockCorps」共同創設者兼CEOのスティーブン・グリーン氏は、「今、日本ではこのコンセプトが盛り上がってきていると思う。世界では、天災や紛争が起こっているが、若い世代は繋がっていたいという気持ちが強いと思う。日本でRockCorpsを通じてそういうメッセージを発信できることはとても嬉しい」と開催を喜んだ。

 過去3回は東日本大震災の被災地支援を主におこない、福島県でセレブレーションも開催された。会場を訪れた、内堀雅雄福島県知事は「まず、伝えたい言葉はただ一つ。『ありがとう』ということです。ボランティアにかける想いにたくさんの福島の人々が元気と勇気をもらいました」と感謝の気持ちを述べた。

「RockCorps」のトップバッターを務めた、SPYAIR

 セレブレーションのトップバッターを飾ったのは、SPYAIR。IKEが「盛り上がって行こうぜ!」と煽り疾走感溢れる「現状ディストラクション」でステージを始める。

 今回は福島県の農地でなすを刈り取るボランティアに参加した彼ら。IKEは「ボランティアに参加したのは初めてでしたが、やってみると楽しいですね」と初めてのボランティアを振り返った。

  そして、8月30日にリリースした最新シングルの「MIDNIGHT」など、計6曲を披露。会場の熱気を上げてステージを終えた。

 ライブ後におこなわれた報道陣による記者会見では、IKEが「最高でした! 最初で緊張していたのですが、みんなが鼓舞してくれました」と満足気な表情を見せた。

 KENTA(Dr)は、「ボランティアは敷居の高いものだと感じていたのですが、そんなことはなくて、気持ち一つで価値観は変わるんだなと思いました」と今回のイベントを通して感じたことを語った。

 玉ねぎを仕分けする作業で一緒になった一般人の男性と話をしたという、MOMIKEN(Ba)は「彼は全然、ライブに興味がないと言っていて、今度ライブに来てよ、と話していたのですが、僕はその彼を思いながらライブをしました(笑)」と言い、「お互い知らないところから、そういうきっかけでライブに来たり、僕らがボランティアに行ったり、そういう貴重な体験をできました」と感慨深げ。

 また、UZ(Gt/Prog)は「音楽とボランティアが繋がるというのは、なかなか無いので、音楽が好きな人とボランティア好きな人が一緒になって盛り上がる。そういう人たちが繋がれるというのは、新しい感じがします」と「RockCorps」で新たな感覚を覚えた様子。【取材・撮影=松尾模糊】