昭和42年、ミニスカートブームが巻き起こる中、『ひよっこ』(NHK総合)にも新たな風が吹き始めた第21週「ミニスカートの風が吹く」。今週、第22週「ツイッギーを探せ!」では、その旋風が更に強まっていく。物語は、今月末に迫る最終回に向け、盛り上がりを見せている印象だ。

(参考:『ひよっこ』見習いコック役・磯村勇斗インタビュー 「みね子ちゃんは守ってあげたくなるタイプ」

 女優の夢を追い続ける時子(佐久間由衣)を支え、思い続ける三男(泉澤祐希)。三男を“解放”してあげたい時子と、一途に三男へ恋するさおり(伊藤沙莉)の三角関係は、時子が三男に告げた「今までありがとう。お互い頑張ろうね、これからも」という、変わらぬ幼なじみでいることを誓い、一旦の幕引きとなった。由香(島崎遥香)は、鈴子(宮本信子)と省吾(佐々木蔵之介)に見つけて欲しいがために柏木堂で働き始める。“面倒くさい”とみね子、時子、早苗(シシド・カフカ)にバー「月時計」でいじられる由香。その時、店外で人影に反応した早苗が店を飛び出し、小一時間席を外す。“永遠の25歳”、幾多のお見合いに失敗してきたという謎多き早苗のバックグラウンドも、もうじき語られそうだ。

 富(白石加代子)の愛した男性の訃報、世津子(菅野美穂)のスキャンダル……様々な人物のストーリーが動き出す中、今週の一番のトピックは何と言っても秀俊(磯村勇斗)ことヒデがみね子への思いを明かしたことだろう。理由も言わず、すずふり亭で休みを取っていたヒデ。彼が向かった先は、佐賀にいる島谷(竹内涼真)の元だった。島谷の左手薬指に光る指輪は、父の望んだ縁談を受け入れ、島谷製薬を受け継いだことを示す。ヒデは、みね子との別れを選んだ島谷が、何も言わず東京を離れていたことに腹を立てていた。「悲しい思いとかさせんなよ」、月時計でそう約束していた島谷は、ヒデに合わす顔がなかったのだ。

 「みね子ちゃんのことは心配するな。大丈夫だ。俺が守るから。俺、あの子のことが好きだ。女の子としても、人としても好きだ。大好きだ。それを言いに来た」。ヒデが一番に伝えたかったのは、親友の島谷。友達として彼が叶えられなかった思いを引き受ける覚悟、そして島谷に伝えることでの自分に言い聞かせる意味合いもあったのだろう。ヒデの思いを噛みしめるように受け止めた島谷は、言葉を選び「頑張れ、ヒデ」と伝える。かつて、赤坂のあかね荘で島谷がみね子への思いをヒデに打ち明け、月時計でアドバイスをしていたあの頃とはまるで立場が逆だ。変わらないのは、二人の間の友情。再びの、“男と男の約束”が交わされたのだ。

 みね子の父、実(沢村一樹)が見つかったことをきっかけに、ヒデは「みね子ちゃん」から「みね子」と呼び捨てに。思い悩むみね子を男らしい言葉で背中を押したりと、着実に距離が近づくみね子とヒデ。まじめで熱心なヒデは、自分から島谷以外の人に思いを打ち明けるとは考えにくい。そして、みね子のヒデへの思いも気になるところ。最終回までの残り4週で、二人の恋模様はどのように描かれていくのか。

(渡辺彰浩)