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フェラーリ456GT(1992)


不景気の時代に非常に高価なグランド・ツアラーをリリースすることは、多くの自動車メーカーができることではないが、フロントに強力な出力を誇る5500ccのV型12気筒エンジンを搭載した456GTはヒット作となった。

442psの出力で302km/hのトップスピードに達するこのクルマは、当時の世界最速の4シーターとなった。

AUTOCAR、当時の評価

「フェラーリ456はグランド・ツアラーという分野を再構築し、再認識させた。想像以上のパフォーマンスとハンドリング、ロードホールディング、そしてドライビングする楽しさを備えている」

フェラーリ550マラネロ(1997年)

20年以上に渡るミッドシップに搭載された水平対向12気筒エンジンの時代が終わり、フラッグシップとして、フロントに484psのV型12気筒エンジンを搭載したモデル、550マラネロが1997年に発表された。

フェラーリ575Mへと開発が引き継がれるが、時代への逆行ともいえたモデルだ。

AUTOCAR、当時の評価

「デイトナを上回っているかという視点で、時代の遷移を感じながらのテストドライブとなった。デイトナは、スピードと美しさなど全ての面で、ミッドシップの後継車が必要だということを知らしめた存在だった。残念ながら今の時代においても、同様だった」

フェラーリF50(1995年)

フェラーリF40の流れを引き継ぐモデル開発の難しさは想像に難くないが、フェラーリは方向性を変えた。

ミッドシップされた520psを発生する自然吸気のV型12気筒60バルブ4700ccエンジンは、1990年にフェラーリのF1マシン641に搭載された3500ccV型12気筒エンジンから派生したものだ。

フェラーリF40ほどの狂気はなかったが、0-100km/h加速は3.8秒で、最高速度は325km/hに達する俊足ぶりだった。

AUTOCAR、当時の評価

「フェラーリF50は、程々のスキルが有るドライバーなら不安を抱くこと無く、楽しみながら325km/hのスピードでF1の様なドライビング体験ができるという、賞賛に値するモデルだ」

フェラーリF355(1994年)

フェラーリ348はあまり人気が出なかったことも有り、世界中の特別な期待を背負って1994年に登場したのが、フェラーリF355だ。

その期待に応えるかのように、1気筒あたり5バルブを備えた380psのV型8気筒エンジンが搭載され、その後の素晴らしいパッケージングへの序章となった。

AUTOCAR、当時の評価

「フェラーリのこれまでのクルマづくりにおいて最も重要なことは、完璧かどうかという点ではなく、それが秀でたクルマかどうか、という点だ。クルマづくりの方向性を心配していたが、F355はそれが杞憂だったと思わせる1台だ。全ての自動車愛好家は、真のフェラーリが帰ってきたことに感謝しなければならない」

フェラーリ・エンツォ(2002年)

著名人の名前を冠するモデルはそれ相応な特別さを求められるが、669psを発生させる6000cc V型12気筒エンジンをミッドシップするエンツォは、その名に恥じない仕上がりだった。

セラミック・ブレーキを搭載した最初の生産車で、開発にはミハエル・シューマッハが多分に関与した。

AUTOCAR、当時の評価

「パワーの出方に継ぎ目がないため、エンジンは数字ほど強力には感じられない。低回転から湧き上がる巨大なトルクは、シームレスな加速を実現させている。常に最高が味わえる」

フェラーリ430スクーデリア(2007)

われわれの予想以上に360MからF430への飛躍は大きなものだった。

そこへ更にF1の技術を取り入れることで、430スクーデリアは新しいレベルへ引き上げられた。F430よりも100kgも軽量で、最高出力は20ps上乗せされ、517psを誇る。

AUTOCAR、当時の評価

「たとえF1のドライバーズ・チャンピオンを獲得できなくても、430スクーデリアの登場により、2007年はフェラーリのヴィンテージ・イヤーとして記憶に残るはずだ」

フェラーリ599GTB(2006)


575Mへの風当たりの強い中で登場した、612psを発生するV型12気筒をフロントにマウントした599GTBの仕上がりに、われわれは驚嘆した。

AUTOCAR、当時の評価

「フェラーリ599 GTB フィオラノよりもより速く、より高価で、より魅力的なクルマが有ることは事実だが、ここまで熟考された完全なグランドツアラーは、現在他にはない」