日本戦での完敗を認めつたトロイージ。それでもタイ戦に向けて「なにも変える必要はない」と力を込めた。(C)Getty Images

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 木曜日の埼玉決戦でハリルジャパンに0-2の完敗を喫したサッカルーズ(オーストラリア代表の愛称)。チーム一行は土曜日、メルボルン空港に到着した。火曜日のラストマッチ(タイ戦)に向け、最終調整に入っている。
 
 空港では代表選手たちを励まそうと多くのファンが駆け付け、声援を送った。ほんの短い時間ながら、チームはスポンサーである世界的時計メーカーのイベントに参加。日本戦でスタメンを張った29歳の攻撃的MF、ジェームズ・トロイージが、報道陣の取材に応じた。
 
 日本に敗れてからの2日間は、苦痛に満ちたものだったようだ。
 
「この何日かは精神的にタフだった。まるで悪い夢を見ているようでね。グループ(A)における立場が悪くなったわけで、ネガティブな話が出てしまうのはどうしても避けられない。批判的な意見も真摯に受け止めなければ。でも、我々は重圧をコントロールできる成熟したチームだ。今日は(空港で)ファンの歓迎も受けたし、いまはここ(メルボルン)で決めてやろうという想いでいっぱいさ」
 
 アンジェ・ポステコグルー監督が採用してきた3-4-2-1システム、そしてポゼッション重視のスタイルは、運命のタイ戦でも継続されるのだろうか。
 
「僕の口からはなんとも言えない。でも、なぜ変える必要があるのか。あの形はちゃんと機能していたよ。木曜日の埼玉でもちゃんとね。ゲームを上手く進められなかったのは確かで、無得点で敗れたことに言い訳はしない。ただ、僕たちの戦い方がブレることはなかったよ。兎にも角にも、日本の出来が素晴らしかった。見事なゲームプランだったと言うほかない」
 
 タイ戦では大量得点での勝利が求められる。地元メルボルン・ビクトリーの“生ける伝説”は、「立ち上がりからガンガン行く」と意気込む。
 
「もう僕たちが失なうものはなにもない。ワールドカップの出場権を得るために燃えているし、絶対にロシアに行けると信じている。プレーオフの相手? 誰もそんな話はしていない。3位で終わるつもりなど毛頭ないからね(笑)」
 
 現在グループB・3位のオーストラリアはタイに勝利したうえで、サウジアラビア対日本戦の結果を待つことになる。サウジとは同勝点(16)で並び、得失点は2ポイントの差だ。

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