JR潮見駅そばにある、ドローンスクールジャパン東京校。敷地1万2000坪はドローン練習場としては世界最大規模だという

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 もともと物流企業の倉庫として使われていた建物は、いくつかのブースにネットで区切られ、ドローンの教習場として生まれ変わっていた――。

 今、受講者が急増している「ドローンスクール」。

 8月某日、”空の産業革命”を支える現場に密着取材するため、江東区潮見駅近くにある「ドローンスクールジャパン」を訪れた。実機講習として教習用ドローンを、講師と生徒が2つのコントローラーを手にとって操作する様子はまさしく”スクール”そのものだった。

「教習用ドローンの特徴として、生徒さんの操作が危ない時は、すぐに講師が操作をサポートできる仕様になっています。自動車教習所と同じ要領です」

 スカイエステート株式会社代表の青木達也氏がそう説明する。

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 江東区潮見駅近くにある「ドローンスクールジャパン」は2016年11月に開校されたドローン操縦士を養成するスクールで、敷地1万2000坪はドローンの練習場としては世界最大級の規模を誇る。

 スクールはスカイエステートを含む5社による共同運営となっている。青木氏はドローンスクールジャパン開校の背景を、ドローン技術を持つ人材の不足にあると説明する。

「2020年には14万人の産業用ドローンパイロットが必要になるという試算も出ています。しかし、現状では資格を持っているパイロットは数百名程度。圧倒的に人材が足りていない状況です」

「空の産業革命」とも称されるドローンの革新性にビジネスチャンスを見い出し、異業種からの参入も相次いでいる。前出のスカイエステートも元々は不動産会社の子会社で、ドローンを使ったビル管理やインフラ点検を視野に入れてドローンビジネスに参入した。しかし現在はドローン人材の養成に注力しているという。

「弊社のスクールを通して年間300人のパイロット養成を目標としています。将来的には2020年の東京オリンピックで空撮分野を自社の人材で担いたいと思っています」(青木氏)と、鼻息は荒い。

 青木氏によるとスカイエステートのような不動産業のほか、IT、建設といった業種からドローンビジネスに参入するケースが多いという。

◆レースクイーンから華麗なる転身! 異色の講師に聞く

 ドローンスクールジャパンではどのような授業が行われているのか。ドローン講師の柳本めぐみさんはこう説明する。

「初心者向けのフライトコース(全2日)と、より実践的なビジネスコース(全2日)があります。2つのコースを受講することで、ドローン操縦士協会(DPA)の3級が取得できるので、国交省の許可を得た上でドローンの飛行が行えるようになります。講座では、まずは座学で航空法などの基礎知識を学びます。とは言え、座学はカリキュラム全体からすると1割程度です。大半はシミュレーターや実機を用いた操縦講習にあてられます」

 柳本さんによると、受講生で目立つのは建築関連の企業が社員研修の一環として参加させるケースだという。このほか、個人が趣味やキャリアップを目的に受講することもあり、個人と法人の割合は、半々くらいとのことだ。

 ドローン操縦の習熟が早い生徒について、柳本さんは次のように語った。

「飲み込みが早いのは、やはりラジコン経験者ですね。あとはゲーマーの人もコツを掴むのが早いようです。ドローン操縦は自分自身の向きとは無関係に、ドローンを起点として前後左右にスティック操作することになるので、バイオハザードのようなゲームをやり込んだ人は直感的に操作が理解できるみたいです」

 柳本さんから見たドローンスクール選びのポイントとは。

「都内近郊で重量200gを超えるドローンの飛行は航空法により規制されています。そのため、ドローン技術を習得するには、以前は地方にあるドローンスクールに参加するか、都内マンションなど室内で行われるドローン講習に参加するといった選択肢がありました。