敏腕クリエイターやビジネスパーソンに学ぶ仕事術「HOW I WORK」シリーズ。今回は、ゲームやテストを使って何千もの科目を学べるオンライン学習ツールQuizletのCEOを務める、Matthew Glotzbach(マシュー・グロツバック)さんの仕事術です。

Mattewさんは、インディアナ州フォートウェインで少年期をすごし、コーネル大学で機械工学を学びました。Quizletに入社する前は、12年間Googleに在籍。同社では、Google Appsの立ち上げに加わり、Google Apps for Educationチームを率いていました。最後には、YouTubeのプロダクトマネジメントでバイスプレジデントを勤めてたそう。今回は、そんなMatthewさんの仕事術を聞いてみました。

居住地:カリフォルニア州サンフランシスコ

現在の職業:QuizletのCEO、夫、2人のかわいい娘の父親

仕事の仕方を一言で言うと:集中

現在の携帯端末:Google Pixel XL

現在のPC: Macbook(11インチ)

── まず、略歴と現在の仕事に至るまでの経緯を教えていただけますか?

アメリカ中西部で育ったことが、私の気質や、教育に対する情熱を形作ったのは間違いありません。しかし、あなたが想像しているような道のりではないでしょう。私の母は教師をしており、多くの教師と同様に教育に情熱と魂を注いでいます。父は35年間、International Trucksで働いています。のんきで楽しい子ども時代をすごしましたが、姉(妹)と私は、やりたいと思ったことはどんなことでも一生懸命にやり、成功するためにできることはすべてやるような子どもでした。

当時「できることをすべてやる」といえば、最高の成績を収め、スポーツ、楽器、クラブなどで、ベストを尽くすことを意味していました。20年以上前は、そうすることでいい大学に入り、安定した職に就くことができたわけです。今日の学生はまったく違う状況に置かれていますから、私はラッキーだったと思います。

大学を卒業するとすぐ、テクノロジーの仕事に就きました。そのあと、IPOをする数カ月前のGoogleにプロダクトマネージャーとして入社しました。GoogleとYouTubeに12年間在籍しています。その間に、Google Appsの立ち上げから、YouTubeのEMEAビジネス(欧州、中東、アフリカ)の運営、YouTube Redのローンチの支援に至るまで、ありとあらゆる仕事に就きました。そして、2016年の春、QuizletにCEOとして加わりました。

── 「これがないと生きられない」というアプリ・ソフト・ツールは?

私はマルチプラットフォームな人間で、ノートパソコン、スマートフォン、タブレット、自宅のiMac、キッチンにあるChromebox(とタッチスクリーンモニター)を行ったり来たりしながら仕事をしています。完全にクラウドのなかに生きる人です。GoogleのG Suiteがお気に入りですが、立ち上げに参加したプロダクトなので贔屓目に見ていることは否定できません。Google Pixelのホーム画面には『Googleフォト』『Google Keep』『Google ドライブ』『Google カレンダー』『Podcast & Radio Addict』『Kindle』『NPR One』『TickTick』、パスワードマネージャーといったアプリが並んでいます。

── 仕事場はどんな感じですか?

一言でいえば、シンプルです。ミニマリストを実践中なので、デスクには、ノートパソコンと電源ケーブル、紙のメモ帳とペンしかありません。あと、スタンディングデスクがあります。仕事と無関係なものは、今の仕事に就くときに娘が作ってくれた「Matthew Glotzbach, Quizlet CEO」と書かれたマグくらいですかね。

── お気に入りの時間節約術やライフハックは何ですか?

「1度しか触らない」を実践しています(たとえば、メールやタスク)。家族とすごす時間を確保するために、仕事中は1分1秒まで効率的に使うように努力しています。ポッドキャストやオーディオブックを効率のために、1.2〜1.5倍速で聴くとかですね。ほかにも、受信トレイゼロを実践しているので、夜寝る前には受信トレイは空っぽになっています。

── 愛用しているToDoリストマネージャーは何ですか?

TickTickと、紙とペンを組み合わせて使っています。長い間、TickTickをウェブやモバイルをまたぐ「タスクリストマネージャー」として使っていました。しかし、最近は、会議にスマートフォンやパソコンを持ち込まないようにしているので(神経を集中させなければ会議に参加する意味がない)、タスクを紙にメモすることもあります。タスクが完了したらメモ上で完了線を引くか、TickTickに転記して、メモのほうにはバッテンをつけておきます。

── 日常のことで「これはほかの人よりうまい」ということは何ですか?

誰よりもうまいと思えることはありませんが、本当にハードに働き、同時に複数のことを処理するのが得意です。ルーツは中西部の文化で、そこでハードワークの価値観が植え付けられました。パニックになるような状況を受け入れ、同時にさまざまな仕事に取り組みながら、細部に集中できます。

──仕事中は何を聞いていますか? お気に入りのプレイリストは? ラジオは? それとも静寂が好きですか?

朝と夜、それからワークアウトのときに、NPRとポッドキャスト(『Marketplace with Kai Ryssdal』『Planet Money』『Masters of Scale』)を聴いています。最近は『Pod Save America』を聴くことが多いですかね。ですが、日中のほとんどの時間は何も聴きません。ポッドキャストを聴きながら仕事に集中するのは苦手なようです。

──今、何を読んでいますか? おすすめの本はありますか?

本をたくさん読みたいと思っています。それが私の気分転換です。子どものころや、社会人になりたてのころは、読書にあまり関心がありませんでした。ところが、ここ10年ほどで変化があり、毎週1冊は読むようにしています。ノンフィクションや仕事関連の本を読むことが多いですね。最近読んだ本は:

『The End of Average: How We Succeed in a World That Values Sameness』(直訳:平均世界の終わり。同一化される世界で成功する方法)by Todd Rose『Creative Schools: The Grassroots Revolution That’s Transforming Education』( 直訳:想像的な学校。教育を変える大衆革命)by Sir Ken Robinson『Shoe Dog: A Memoir by the Creator of Nike』(直訳:靴産業の巨人ナイキの回顧録)by Phil Knight

公共図書館も大好きです。電子書籍やオーディオブックの多くはMenlo Park public図書館で手に入ります。図書館からKindleにあまりにシームレスに本が届けられることに驚いています。最近、4年生になる娘と図書館に行き、公共図書館の仕組みを説明しました。自由に利用できる無料のリソースがこんなにあることにびっくりしていました。「Amazonはどうやってビジネスするの?」と真剣な顔で聞いてきましたよ。

──どのように充電していますか? 仕事のことを忘れたいときはどうしますか?

自転車に乗るのが大好きです。運動をすると頭がスッキリするし、精神面も満たされます。今年の夏、最近夢中になっているトライアスロンに参加する予定です。悲しいことですが、靭帯を何度も痛めているので、ろくに走ることができません。水泳と自転車に集中するつもりです。

──睡眠習慣はどのような感じですか? 夜型ですか、朝型ですか?

12歳のころ、朝の5時から新聞配達をしていました。それ以来ずっと朝型人間です。毎朝5時15分に起きて、何時間か仕事をしてから、読書とワークアウト(水泳と自転車)をします。夜は10時ごろから少しだけテレビを見たり、本を読んだりして、たいていは10時半(遅くても11時)にはベッドに入ります。

──今日あなたがされたのと同じ質問をしてみたい相手はいますか?

MarketPlaceのパーソナリティで編集者の Kai Ryssdal氏です。

──これまでにもらったアドバイスの中でベストなものを教えてください。

始めたことは終わらせなさい。今でいえば「グリット」とよばれているものです。小さいころから、両親に「はじめたことは終わらせなければならない」と言い聞かされてきました。次のシーズンもそうした活動(スポーツや科学コンテストなど)を続けるかどうかは、私の判断にまかされていましたが、私はいつもとことんやり抜いていました。

──他に何か読者に伝えたいことはありますか?

安全なサイクリングを。ハードな学びを。そして楽しんでください!

Image: Lifehacker US

Source: Quizlet, G Suite, Google Store(1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8), NPR(1, 2), Entrepreneur, Crooked Media, Amazon(1, 2, 3)

Nick Douglas - Lifehacker US[原文]